「AIによる監視社会の構築」が、早くも完成してしまった件について。
いよいよSF世界の中へと、時代は突入してしまったらしい。
今週書いたエッセイ『さよならChatGPT(n0047lw)』では、ChatGPTを運営するOpenAI社が、アメリカの旧・国防総省(現在は「戦争省」と改称)との契約にサインし、AIによる大規模な国民監視と軍事利用が公式にOKとなったというニュースを伝えたが、その続編。
前のエッセイでは、ClaudeAIのアンソロピック社にも、同様のディールが持ちかけられ、アンソロピックのCEOがこれを拒否。トランプはすぐに「アンソロピックは反政府の極左企業」と弾劾したという所まではお伝えした。その後、アンソロピックは米国企業としては初の「サプライチェーンリスク」に米国政府から指定され、政府機関における全面的な利用禁止の通達が、トランプ政権から発行される。
この報道から、ChatGPTの一斉解約とアンインストールが始まり、ClaudeAIの人気は爆発。皆がインストールといったあたりまでは、知るひとも多い話か。
ところが、アンソロピックはCEOのダリオ・アモデイの発言とは裏腹に、ドローン爆撃の運用コンペに自社AIを参加させていたことが、後に判明。コンペには落選するも、イラン爆撃のドローン制御に使われているAIはClaudeであることも、ウォールストリートジャーナルの報道によって判明しており、「おいおい、話が違うじゃないか」という状況に陥っているの現在である。
前回の投稿では、Googleも軍事利用の契約締結と、それに対する社内反発。そして契約を破棄したという流れまでを書かせてもらった。だが、結局のところ、現在はGoogleもマイクロソフトもxAI(=Grok)、アマゾンAWSまでもが、軍事と国民監視でのAI利用を可能とする例の契約書にサインしてしまったらしく、主要AIは全滅の状況であることが判明。
ということで、どうやら、ここに「AIによる監視社会」のインフラは、アメリカでは無事完成の日を迎えてしまったようである。
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「イランがUAEとバーレンのアマゾンのデータセンターを爆撃」と報じる日本のメディア。しかし、「その意味」については、いつもどおりの偽装がなされ、ミスリードを誘う文言が並べられる。実際は、各軍事AIの運用の基盤となっているアマゾンのAWSシステムを狙ったもので、イランとしては当然の「防衛措置」であるのに。―― そもそもバーレンもUAEも支配階層は、イランのシーア派と対立するスンニ派である。西側メディアがつけた名称では、スンニ派は「穏健派」、シーア派は「過激派」とされているが、これは西側諸国やアメリカとの「ビジネスパートナー」か、そうでないかの色分けに過ぎない。
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『さよならChatGPT(n0047lw)』では、ICEによる移民狩りで使われているパランティア社のAI(エンジンはOpenAI)の話についても触れたが、ジョーク抜きで個人のSNSやブログ等のAI監視は、米国ではすでに始まっている(米国入国の際は旅券とSNSアカウントの紐づけも義務化へ)。移民の所在や思想なども、SNSの投稿などで解読し、スコアの低い者から順に、強制送還という名の「アフリカの第三国」への島流し(=収監)が実行されている。国民監視においては、法的根拠や司法請求を必要とせず、実質無許可でOKとなってしまったアメリカは、すでにロシアや中国よりも、もはや民主的な国とは言い難い状況下にあるようだ。
その波は、もちろんこの国にも押し寄せる。
アメリカから日本に、毎年送られてくる「命令書」の存在を知る日本人は、意外に少ない。かつて「年次改革要望書」と呼ばれ、現在は「日米経済調和対話」と名称を変えているが、日本の政策決定の多くは、この命令書によって記載されたものを粛々と実行しているに過ぎない(小泉純一郎の郵政改革や竹中平蔵の非正規を増やす派遣法なども、実はこの命令書どおりの政策)。国民総背番号制=マイナンバー導入に始まり、アメリカが「日本国民を一元管理するシステム」の構築にも、自民党は尽力している(民主党政権時には、一度この命令書を突っぱね、不可視の制裁を受けたとも聞く)。―― 利便性よりも、煩雑性によって守られてきたプライバシーのファイヤーウォール機能の価値を理解していなかった人間が、有権者に多すぎたのも残念だ(かけるべきコストと、かけなくてもいいコストの分別と未来予測能力の欠如)。
余談)何年か前にあった、各国の政府官邸や主要企業などが、CIAによって大規模盗聴されていた国際スキャンダル。当然、西側諸国からは批判の嵐であったが、なぜか我が国の政府だけはだんまりを決め込み、抗議のそぶりすら見せなかった。よほど、外に漏れてはまずい情報を米国に掴まれてしまっているのか、それでも米国にしっぽを振り続ける(しかない)のが、自民党政権である。ちなみに企業としては、三菱重工などの準・軍事企業も盗聴対象となっている(これは自衛隊関連の情報の収集か)。
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今週、恐ろしいことが起きた。
筆者は、PCでの使用ブラウザにChromeとFirefoxを併用している。
Firefoxは、完全にプライベートな利用の仕方をしており、Cookieその他をいっさい残さない仕様にしている。もちろん、そこには他サービスとの連携なども存在しない。
Firefoxで、アベマTVを見ていたとき、皆が昔のミュージシャンの話をしていたので、ふととあるミュージシャンの名前を思い出し、出来心からポストした。筆者の記憶の奥底で眠っていたミュージシャン。最後にその名を思い浮かべたのは、おそらくリアルタイムであった当時のみくらいの話。
そして、何気なく、Chromeを起動。
YouTubeで検索し、ひさしぶりに一曲聴いてみるかと。
だが、そこで目を疑う光景を目の当たりにする。
そのミュージシャンの動画が、スクロールの2~3段目に登場。
YouTubeで、そのミュージシャンを調べた記憶は、一切ない。
何年か前にでも、ということもありえない、ニッチなミュージシャン。
しかし、そこには彼の唯一の代表曲が……。
アベマTVは、PCからの接続の場合、アカウント登録にメールアドレスなどの入力も不要。毎回Firefoxを起動させるたびに(Cookieも切っているため)毎回年齢入力をするのは邪魔くさいが、セキュリティーのつもりで、わざわざそんな仕様にしている。だが、同時起動もさせていない別ブラウザでも、その挙動が監視されているのだとすれば、それはもう何の意味も成さない行為となる。
この件について、Geminiに問い合わせたところ、IPアドレスから利用者を紐づけし、サービスのためにそのようなオススメが出てきたのでは、と返ってきた。
アベマにGoogleの広告が埋め込まれているとは思わないが、ひょっとするとアベマを開く前に覗いたサイトにGoogleの広告が埋め込まれていて、追跡?
サードパーティーCookieもブロック設定にしているのに、こんなことってありえるのか?
Grokによる補足)Geminiの回答(IPベース)も正しいが、もっと深いのは、Googleのエコシステムが「同一ユーザー」と推定するシグナル(位置、行動パターン、閲覧履歴の断片)を大量に持っていること。アベマTV(Abema)がGoogle広告を一部使っている可能性や、事前のサイト訪問でトラッキングピクセルが仕込まれているケースも考えられる。シークレットモードですら完全防衛にならないのは、今や業界の常識になりつつある。
この時、あることを思い出した。
かまいたちの山内が言っていた「かりあげ浅野温子」事件である。
iPhoneを起動させず、スマホを横に置いてしていた打ち合わせの会話の中で、刈り上げと浅野温子の行があった。そして、その打ち合わせ終了後、ふとインスタのオススメを見ると、カリアゲ姿の浅野温子の写真が……。
山内は普段、ヴィンテージファッションと格闘技関連しかインスタでは見ないらしく、「絶対にありえへん。盗聴されてる!」と笑い話として、そのエピソードを語っていたが、どうやら、それも都市伝説の領域の話とは言えないのかもしれない。
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プライベートブラウジング(=シークレット)モードで利用していれば、一応はプライバシーも守られているというのは、どうやらブラフだったようだ。
ブラウザをまたいで監視されているのだとすれば、ブラウザの使い分けも、ほぼ無意味である。
個人のプライバシーに関しては、今後は自衛を超え、「偽装」が必要となってくる時代なのかもしれない。―― おぞましい偽装方法としては「褒め殺し」が存在するが、「皮肉の褒め」をそのままに受け取る馬鹿も増えてきているので、この手法も「諸刃の剣」となりつつもあるのかもしれないので、用心が必要だ。
「匿名なら大丈夫」という時代は、無事終焉を迎えた。
日本が技術的に大きく遅れをとっているおかげで、まだギリギリのところで助かっている(本当か?)が、アメリカからの要請があれば、すぐにでもアメリカ政府の監視下に、日本国民を置くことにも(過去の事例から見ても)躊躇がないであろうのが、自民党政権である。
いわゆる「色分け」が不可避なら、今後は自らの信条をAIに対し、偽装する必要性も出てくる。それは完璧な形での「言論統制時代」の到来を意味する。
リテラシーの低い者は、何年も前の過去のひとつの投稿や発言から、吊るし上げに遭うのも、これからの未来か。いや、ほんとうにもうSFの世界に突入しちゃったね。2026年は。
AIの登場によって、仕事が最も楽になったのは、ひょっとするとCIAなどの諜報機関なのかもしれない。これまで、人海戦術的に行ってきた諜報作業も、プロンプトひとつで瞬く間にそれらしいデータを抽出。分類分けもAIがやってくれるのだから、エージェント以外の事務作業をしていた連中は大量解雇か?
―― 次のエドワード・スノーデンは貴方かもしれない?




