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プロローグ
ー登場人物ー
翠玄:主人公。見たものを全て記憶する完全記憶能力持ち
摂政(徠迦):金髪、琥珀色の瞳をもつ稀人。
雀玲:翠玄の元仕事仲間、現在は翠玄の侍女を務める
胡相:戸部の役人、書庫の管理を任されている。
蒼玄:翠玄の兄、刑部の役人
皇帝陛下(龍騎):徠迦の血の繋がっていない兄
賢妃 芙蓉妃(陽春宮)
徳妃 梨耀妃(玻璃宮)
淑妃 涼月妃(彗星宮)
皇后 凰蘭(鳳凰宮)
紅葉(皇后様の侍女)
狐蝶(商人の女)
芥胡(摂政の側近)
―予言―
ある夜のこと――。先帝・賢劉帝の夢枕に、瑞兆を司る神獣・麒麟が姿を現した。
曰く、
「次代の皇帝の御世に至り、建国以来かつてない天変地異、天下を揺るがす大厄災が訪れん。天には災悪の兆し満ち、大地には群鬼跋扈し、万民は難を免れがたし。
我、麒麟はこの未曾有の禍を鎮めんがため、天より降り立ち調伏の務めを果たさん。されど、世が吉へと転ずるか、あるいは凶に沈むかは、天地自然の運命に委ねられるであろう」と。
賢劉帝、これを畏みて深く信じ、直ちに諸臣に下知して国の根幹を盤石無ものとすべく図った。さらに勅して、
「次代に麒麟の加護を受けし子、すなわち“麒麟児”が誕生するであろう」と御告げを伝えた。




