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第36話



 目黒川が見える。


 川の方面に動いている反応は2つ。


 「純粋系統」にとって“水場”はもっとも地の利を活かせる場所だ。


 可能性としてはそこか…



 ——いや



 残りの3つの反応はそれぞれ街の大通りに向かって走っていた。


 ジグザグに動いているものもいれば、まっすぐ走っているものも。


 一気に5つも分身を作り出した代償は大きいはず。


 数が多ければ多いほどエネルギーを使う。


 だとすれば、分身が維持できる時間もそう多くない。


 もって10分。


 分身が消滅した後に、逃げる範囲を広く持てる場所に行くはず。


 目黒川方面には公園があって、比較的建物が密集していない。


 南方面から見て4丁目と3丁目、それから、目黒区役所。


 街方面に逃げたこの3つの反応のうちのどれか。


 本体があるとすれば、このどれかだと思った。



 応援に誰がくるのか知んないけど、スキルメーカー相手に、マーカーなんてほとんど意味をなさない。


 捕まえられるとしたら今しかない。


 まずは4丁目から。




 ダッ



 空中で生成した磁場を利用しての跳躍。


 手前にあるマンションの屋上に降り立ち、建物から建物へ——


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