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第30話




 「ビンゴ」



 見晴らしのいいビルの屋上にいることも考えた。


 犯行を行うにはうってつけの場所で、色々と合点がいくからだ。


 路地の中。


 反応があったのは目黒川方面のブロックだ。


 やっぱり。


 すでに現場から離れてるだろうとは思ってた。


 警察が動いているということは、“公安5課”が動いているということでもある。


 それに、街にセンサーが設置されてるのは敵も知っていた。


 細かい場所とかそういうのは大丈夫っぽいんだけど、何個か壊されてることがあったんだ。


 前もって知ってなきゃ、そんなことできないはずなのに。



 ギュンッ



 自由落下の重力を利用して、垂直に降下する。


 近くに私がいることに、敵も気づいていた。


 ただ、光学迷彩を解かない限り、ある程度姿を眩ますことができるはず。


 ジェット噴射の煙をできるだけ抑えつつ、スピードが乗る角度を保つ。


 入り組んだ路地に入るつもりはなかった。


 敵の移動する先。


 移動できる範囲。


 空間は限られている。


 高低差で有利に立てるのは私だった。


 敵は地面の上にいた。


 パルス・ボムが捉えたのは、歩いている敵の姿だった。


 


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