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第20話



 「さって、下りるか」



 アトラスタワーの屋上には、たまにくる。


 東京タワーのてっぺんとか、スカイツリーにも。


 スカイツリーは人が多いから夜が多かった。


 高いところが好きだった。


 できるだけ、空に近いところが。



 ジジッ



 ——光学迷彩


 体の周りに散りばめた電子を使って、擬似的な映像を作り出す。


 ホログラフィーっていう技術だ。


 人の目を誤魔化すためには、うってつけの技術だった。



 バッ



 地上への自由落下。


 最初の1秒で約5メートルの距離を落下する。


 アトラスタワーの褐色の壁が、ガラス張りの外観に連なるように続いていく。


 視界に掠めていく重力の“流れ”が、髪を持ち上げながら迫ってきた。


 超高層ビルから落下する時のスリルは快感だった。


 下手なアトラクションに乗るより、断然。



 ゴォッ



 地面まで数十mまで迫ったタイミングで、エア・シュートのジェットエンジンを稼働させた。


 空を飛ぶ時は、“磁力”も利用している。


 磁力フィールドによってフォースフィールドを作り、空中に特殊な磁場を発生させる。


 エア・シュートは超強力な磁力を持つ超伝導磁石で作られたボードだった。


 “私専用のボード”って言ってもいい。


 自在に操れるのは私だけで、東京のゴミゴミした地上も、これさえあれば何もない荒野も同然だった。

 

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