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第10話 モーニングルーティン

 森の中だと朝は霧に包まれる事が多い。そして私は早起きだ。レベッカが起きるより前に私が起きている。


「うぉ、冷たい!」


 私は井戸から掬い上げた水を使って顔を洗う。そして走る。体力と筋力の維持には必要な事だから。まず街の方へ行く。


「おっ、キララちゃん!おはよう!今日も早いね!」

「おはようございます!今日も朝から仕込みお疲れ様です!」


 挨拶してきたのはパン屋の奥さんだった。パン屋さんも仕込みが早いから私より早く起きて作業している。


「そう言えばあの美人さんキララちゃんとこで暮らしてるんだろ?」

「そうですよ。耳が早いですね。」


「そりゃーあんだけの美人なんだからね。話に上がるよ」

「それもそうか。」


 私は挨拶と世間話をそこそこにパン屋さんを後にしようとした。


「あっ、ちょっとお待ち!」

「おっと……なんですか?」


 私はいきなり呼び止められて足を止めた。するとパン屋の奥さんは袋を渡してきた。中には焼きたてのパンが入っていた。


「今月の守り代代わりさ。持ってて食べてくれ!」

「全く……こうやって仲間にも渡してるんじゃないですよね?」


 私は笑いながらそう言った。すると大笑いで奥さんは返してきた。


「そんな事するはずないでしょ!元締めにはしっかり金貨渡してあるから配当金貰いなさい!そしてこの街の治安をたのんだよ!」

「任せて!」


 私は貰ったパンを掲げて返事をした。そこから再び走り始めた。そこからも八百屋のおっちゃん。魚屋のおっちゃん。と色んな人が朝の準備中に私に声を掛けてくる。


「今日は沢山貰ったな……」


 気がついたらパンに野菜、魚と沢山貰った。みんな守り代を払ってるけど、それはそれこれはこれという事でみんなから何かしら貰っている。


「一旦帰ろう。」


 私は踵を返して帰ることにした。しかし急に後ろから声をかけられた。


「キララ!」

「あ、アーネの頭!おはようございます。」


 私を呼び止めたのは頭こと、アーネだった。私の所属してる自警団は女の人限定だ。そして最低でもCランクの実力が必要なのだ。そんなんだから今のメンバーはアーネと私とそしてあと2人いるが未だに会った事はない。なおそのうち1人は遠征の依頼に出てるらしく不在だ。


「はい、おはよー。今日も街の見廻りご苦労様。」

「日課ですから。」


「それはそうとキララ……アンタのところに同居人が出来たみたいね。」

「ええ、まぁ……」


 流石というかなんというか……耳が早い。


「強いのその子?」

「強くはないです。下手するとその辺の子より病弱です。」


「そう……残念だわ。強い子なら内に入って貰おうと思ったのに。」

「残念ですが期待に応えられるほどでは無いかと……」


「まぁいいわ。こんな危ない仕事させるのも気が進まないしね。その代わり今度私にも紹介しなさいよ。」

「分かりました。」


 私は1度お辞儀をして走り出した。


(……いい顔する様になったわね。)


 私の後ろ姿を見送りながらアーネは物思いに更けていた。



 戻って来るとレベッカも起きていて、朝食を作っていた。


「おかえりなさい。朝の稽古は……って今日はたくさんお土産がありますね。」


「いやー、いろんな人から貰ったんだー。ほらパンは焼きたてだよ!」

「では、主食のパンはそれでいいですね。お野菜やお魚もすごく新鮮ですね。お昼はこちらを戴く事にしましょう。」


 私は食材をレベッカに渡すと家の中へ入っていく。そして振り返った。


「あっ、キララちゃん。汗は拭いて来て下さいね。冷えると風邪ひきますよ。」

「はーい。」


 私はタオルを取ると体を拭いた後、2人で朝食を食べるのだった。







 私が朝起きるとキララちゃんは居ません。昨日はどこに行ったのか分からずオロオロしていましたが今日は書き置きを見つけてホッとします。


「冷たい……」


 私は井戸から水を汲み上げ顔を洗います。そして夕食で使った食器も洗います。食器は昨晩から水につけていたのでほとんどがすぐに落ちます。その後は洗濯物を洗って干します。干し終わる頃になるとキララちゃんが帰ってくるので朝食の支度を始めます。


 私はかまどに火を付けるとフライパンへ卵を2つ落とします。


(今日はこれとパンを焼きましょう。)


 私がパンを切る為に包丁を手に取ろうとした時にキララちゃんが帰ってきました。そしてその手には沢山のお土産がありました。


「おかえりなさい。朝の稽古は……って今日は沢山のお土産がありますね。」


 キララちゃんは両手に野菜や魚、そしてパンがありました。どうやら今日は沢山貰い物をした様です。


「いやー、いろんな人から貰ったんだー。ほらパンは焼きたてだよ!」

「では、主食のパンはそれでいいですね。お野菜やお魚もすごく新鮮ですね。お昼はこちらを戴く事にしましょう。」


 私はキララちゃんからお土産を受け取ります。そして思い出した様に後ろを振り向き一言言います。


「あっ、キララちゃん、汗は拭いて来て下さいね。風邪をひいてしまいますから。」

「はーい。」


 子供の時もキララちゃんは私は強い子だからと言って寒い時期に汗を拭かずにそのままにして風邪をひいたことがある為、しっかりと健康管理をしないといけません。


 汗を拭いてきたキララちゃんが戻ってきたら朝食を食べました。

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!


 続きが気になる方はブックマークをしてお待ち頂けると幸いです。

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