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非日常奇譚  作者: ユウ
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2 ダウジング

昭和63年〜平成元年にかけて、わたしのいた千葉の小学校でダウジングが流行りました。落とし物がほんとに見つかるので、みんなわりと真剣にやってました。


当時は、「五円玉に紐を通したもの」と「針金をL字に曲げたもの2本」を使ってました。


五円玉の紐をつまみ、探したいものを強く想像すると、その方向へ五円玉が揺れます。

その五円玉で大体の位置を把握し、針金で特定する(両手で持ち、該当の場所へ行くと勝手に開く)。



あるとき、友だちと「宝物を探そう」ということになり、なんとなく宝箱っぽいものをイメージして五円玉を揺らしてたら、ジワジワと反応し、そっちへ向かったら空き家の裏庭にたどり着きました。


L字を取り出し、スッと開いた地面を掘ってみると、錆びた針金でぐるぐる巻にされた陶器のツボが出てきました。


興奮したわたしたちは、どうにか開けようとするが、針金が強固で取りつく島もない。


誰かが割っちゃえ、と言うが、流石にそれはな、となり、結局友だちが持って帰りました。



それからわたしは埼玉に引っ越し、数年経ってじいさんが亡くなり、火葬場で骨壷を見たとき、「あの掘り起こした壺は骨壷だったんか…」と分かりました。


時をまたいで答えがわかったという話。

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