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日常で世界を変える(高田編)  作者: mei


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10月4日 1年前(誤算)

 もう、10月4日かぁ。私は、バスケットボールの練習を後輩に混じって続けていた。最初は、遊び感覚でしていたけど、なんだか練習をしていると本気でしてしまう。中野、山瀬、岩田など2年生のチームにも負けていないことがわかる。勉強をしていない理由をバスケに転化してないか?と思わず自分を疑いたくなっていた。


 ー 1年前 7月6日ー


 颯希から、私へとボールが渡る。目の前には、川島がいる。右足を一歩前に踏み込んでから、左方向へ後ろに一回転する。右へドリブルすると思った川島は、唖然としていた。私は、そのままゴールを目指す。そして、3ポイントラインから、シュートを放ったのだ。ボールはそのままネットの中に入り、先制点となった。もう少し前でシュートを打つと思ったのか岩田は、少し悔しそうにしていた。私が点数を取ったこともあり、マークは私に厳しくなる。しかし、これはチームの作戦だった。

 私が3ポイントを取った後は、二人にボールを回す。それが見事に成功したこともあり颯希と七海が1点ずつとり、7分が経って、私たちが5対0とリードしていたのだ。一年生チームも攻めるが、なかなか得点が入らない。というのも、ことごとく私がパスカットをしていたからだ。私は、岩田につくことはせず、他の佐竹、川島のミスを誘ったのだった。チームを引っ張っていた岩田は、少し俯きかげんだった。岩田耶世唯は、一年生のバスケ部の中でも物静かな性格だ。特別上手いわけではないが、1on1の時に当たり負けしないという強さがある。ミスも少なく、確実に得点を決めてくれる。

 一年生が入ってきた当初、私は、最も気になった選手が岩田と中野だった。中野は人との関わりが上手だったのに対し、岩田はなかなか話すことができなかった。私は、先輩という立場上、岩田を特別扱いすることはできなかったが、内心このバスケ部でやっていけるのか心配していたのだ。特に、コミュニケーションをとるのが苦手で、練習中も彼女から声を聞く機会は少なかった。

 そんな岩田も、練習を重ねるうちに、少しずつ周りの選手とコミュニケーションをとれるようになっていき、試合にも出れるようになり、私にもチームにとっても嬉しい誤算だった。ボールをもった岩田は、七海を鮮やかにドリブルで抜いた。さすが、バスケ部だ。私は、空いていたが前に行くことはしない。まだ、点数もあるし岩田がどう来るか見守ろうと考えていた。

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