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日常で世界を変える(高田編)  作者: mei


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9月29日 1年前(手術)

 いよいよ明日からテストだ。なんとか提出物の課題をやり終えた私だったがテストの点数は自信がない。このまま明日を迎えるか、もう少し勉強するか。悩んでいる時は、とりあえずやる。これは、常に意識してきたことだ。私はベットには行かず、なんとかシャーペンを持ち続けた。やったからといって、点数がとれるわけではない。ただ、国公立クラスに入っている今、周りの目もあり何もしないということはできなかった。友だちがいる限り、点数は聞かれてしまう。これでも、一応"BIG3"というネームバリューがあることもありある程度の点数はとりたいと考えていた。塾に行ってるから点数が取れるなんていう友だちもいるが、私はそんなことを全く考えられなかった。塾とテストの点数は大きく異なるというのが私の考えだった。


 ー 1年前 7月5日 ー


 七海「真波は、いつからこの傷気づいたの?」

 私 「高1の時かな。昔、バスケ部の高津呼びに来るために、バスケ部の部室来たの覚えてる?」


 話は、さらに遡ること4月のことだった。


 七海「あったね。高津が先生に呼び出されてるのに、部活行ったやつか」

 私 「あの時に気づいたかな」


 しかし、これは嘘だ。怪我自体は、1年の頃から気がついていた。ただ、それを言うと、七海がどんな反応をするのか気になって伝えることはできていなかった。


 七海「脚なのによくわかったね」

 私 「いや、手術の跡が見えたっていうよりかは、特定のところだけテーピングされてたから。そうかなって」

 七海「よく覚えてるね。まぁ、この怪我から二年ほど経ったし」


 七海は、昔をふりかえっている様子だった。


 私 「今でも、怪我がなかったら陸上やりたいと思う?」

 七海「どうだろう?中学生のままの考え方やったらやってたと思う。でも、怪我したことで色んな考え方を知ったから、それはそれでよかったのかもしれないね」


 まるで、大人の回答のようだった。


 私 「七海は、そういう考え方できるの凄いね」

 七海「私は、そんな凄くないから。私は、颯希より真波の方が凄いと思うよ」


 まったく凄いと思えない自分がいた。


 私 「そういうお世辞やめてよ」

 七海「いやいや、ホントにそう思ってるよ」


 七海は、何やら言いたそうな様子だったが、私は、バレーボールの玉拾いをしにコートに入って行き、会話を終了させたのだった。

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