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日常で世界を変える(高田編)  作者: mei


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9月26日 1年前(納得)

 中野未和のプレーを見ていると、どこか慎重なイメージをもつ。もっと大胆にプレーしたらいいのにと思ってしまった。ただ、彼女のプレーは周りの選手を際立たせる。彼女が目立たない分、他の人にスポットライトがあたるようなイメージだった。私や喜早先輩とは明らかにプレースタイルもチーム作りも異なっていた。今のところ、これから強くなるだろうか?私たちのような想いはしてほしくない一方で、勝てるイメージはまだ湧いていないというのが本音だった。私は、喜早先輩との合同練習に向けて体を作っていた。まずは、ボールを触るというよりはしっかり練習についていけるような体力を取り戻す必要があった。正直なところ、もう少し体力があると思っていた。しかし、昨日の練習で明らかに体力が落ちていることがわかってからは、それを受け入れ練習するしかなかった。昔、喜早先輩から言われたことがある。"できないことを認めることは成長の一歩"だと。当時は理解できなかったけど、先輩が引退してからは導いてくれる人がいなかったこともあり、できていないことをできていると思ってしまうことで何度も痛い目にあったのだ。


 ー 1年前 7月4日 ー


 篠木「そりゃあ、大変じゃないって言ったら嘘になるけどあなたたちも大変でしょ」

 私 「いやいや、篠木さんに比べたら大したことないよ」


 すると、篠木は立ち上がった。


 篠木「七海でいいよ」

 私 「ん?」


 思わず、篠木の方を見つめた。


 篠木「七海って呼んでくれたらいいよ」

 私 「わかった」


 少し動揺した私だった。


 七海「矢田さんって、なんであんなに全力なのかな?」

 私 「ホントだね。楽しいんかな?」


 七海には、理解できないようだ。


 七海「私は、無理かな。部活にも成績にも影響しないことやる意味ないでしょ」


 バッサリかぁ。


 私 「でも、楽しそうにしてるね」

 七海「たしかにねぇ」

 私 「おもしろいよね、矢田さんって」


 彼女の笑顔を見ると、いつも勇気をもらっていた。


 七海「そろそろ、次の時間なるし、私帰るわ」

 私 「うん」  


 七海は、立ち上がったまま歩き出した。


 七海「矢田さん、私、そろそろかえるねー」

 矢田「そうなのー?」

 

 そう言って、七海は、体育館を後にした。矢田さんは、まだ、納得していない様子だった。私は、体育館を後にした七海を見ながら、矢田さんに話し始めたのだった。

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