9月24日 1年前(綺麗)
結局、喜早先輩の思う通りにことは進んでいるように感じた。私がバスケをする日は、10月20日。もう、その日に断りをいれるしかないな。私は、それ以外思いつかない。でも、どの道バスケをするなら練習しないとな。私は、久しぶりに体を動かそっかな。
ー1年前ー
短い髪を揺らしながら放ったシュートは、ボードにあたって、ゴールネットの床に落ちた。
私 「もうちょっと、脇しめてみて」
颯希「わかった」
私 「ゴールポストの白い壁を意識してみて」
颯希「うん」
可愛い笑顔が、真剣な顔へと変わる。ゴールネットを見て、ボールを床にバウンドさせた。そして、そのボールをネットめがけてボールを離した。ボールは、空中で回転しながら、ネットの方向へと飛んでいく。矢田は、ボールの行く先を見つめていた。そして、ボールは、ゴールネットの中に直接吸い込まれていった。
颯希「おー、入った。やったぁ」
私 「ないすぅ」
颯希「さすが、高田さん」
私 「矢田さんが、上手なだけだよ」
颯希「そんなことないょ」
矢田の可愛いらしい笑顔がはじけた。私の指導通り、実践してしまうのだから、流石としかいいようがなかった。
颯希「篠木さんもやってみてよ」
篠木「えっ、私はいいよ。来ただけだし」
しかし、颯希はしつこく誘う。座っていた篠木さんの腕をつかみ、コートへと連れて行く。
颯希「はい、どうぞ」
七海「もぅ、、、、、」
しつこく誘う矢田さんを断ることができなかった様子。ゴール前にあるボールを矢田さんから受け取った。篠木さんは、少しムッとした表情をした。その表情とは対照的に、バスケット選手のようなフォームでボールを放した。ボールは、そのまま一直線でゴールに入った。
颯希「えっ、一発で入るとか凄いじゃない」
七海「たまたまよ」
私 「でも、フォーム綺麗やったよ」
颯希「なんで、なんでー?」
七海「たまたまだって」
再び、矢田さんがしつこく聞いた。篠木さんの発言に対しては、とにかく絡んでいく矢田さんであった。すると、篠木さんからボソッと話し始めた。
七海「昔、彼氏が教えてくれたことがあって」
颯希「えっ、彼氏?バスケ部?」
七海「いや、陸上部だよ」
矢田「でも、あれだけてできたらバスケできるじゃない。知らないって言ってたのに」
意地悪そうに、篠木さんをあおる。




