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日常で世界を変える(高田編)  作者: mei


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9月22日 1年前(昼食)

 今日の朝、喜早先輩から連絡がきた。大学にバスケの練習をしに来ないかという内容だった。大学でバスケをする予定はなかったけど、先輩は私にしてほしい様子だった。なんでかはわからない。正直、先輩ほどバスケも上手くないし、レギュラーとれる自信がない。私は、思ったことをそのまま文面にして送信したのだった。


 ー 1年前 7月4日 ー


 颯希「ねぇ、高田さん」

 私 「何?」

 颯希「今日のお昼休み、バスケ教えてよ」


 この前、決まった球技大会のバスケについて矢田さんが話してきた。てっきり、遊び程度でやるのかと思ったのでビックリしてしまった。


 私 「えっ?」

 颯希「もうすぐ本番だし、ちゃんとしといた方がよくない?」

 私 「あんまり、ルール知らないんだっけ?」

 颯希「そうなの。シュートの打ち方とか教えてよ」

 私 「まぁ、私でいいんだったら教えるけど」

 颯希「じゃあ、篠木さんも呼ぼっかー」


 えっ?篠木のところ行くの?思わず自問自答してしまう。この前話した時、そんなことする感じじゃなかったのにな。しかし、篠木の方へ歩き出していた。


 颯希「篠木さん、今日のお昼、バスケの練習しようよ」


 篠木「えっー、嫌だよ。だって、汗かくじゃん」


 矢田の誘いを嫌そうに断る篠木だった。


 颯希「いいじゃん。一緒にシュートの打ち方教えてもらおう」

 篠木「嫌やだよ。5時間目、数学のテストやし、復習する方が大事やって」

 颯希「いやいや、篠木さんはそんなんしんでも大丈夫やって。じゃあ、4時間目終わったら、体育館来てよ」


 篠木も完全に矢田のペースにもちこまれていた。


 篠木「誰もオッケーしてないって」


 篠木の返事は、矢田には届いていない。矢田颯希は、基本、人の話を聞かない。それでも、周囲を明るくすることができる。クラスの誰もができないと思うことでも、圧倒的な行動力で達成してしまう。一方、篠木七海は、人の話をよく聞き、論理的に考える。みんなが正しいと答える問題に対しても、自分が好きな違うと考えた際は、周りの目も気にせず、別の意見を伝えることができる。この相反する二人と私は、球技大会でバスケをしなければならなかった。めんどくさいなぁ、やっぱり。


 颯希「じゃあ、昼食食べたら体育館来てね」

 私 「うん」

 颯希「七海、わかった?」

 

 七海には、聞こえていないようだ。

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