9月19日 京都西高校戦(終了)
いよいよ準備は整った。七海は、元気にしているのだろうか?不安と楽しみが交差しながら、私を押さえつけてくる。まぁ、会えばわかるだろう。明日のことを考えながら、そっと目をつぶったのだった。
ー8月31日ー
残り1分となり、いよいよスタンドも焦り出した。もう、どうしようもないのだろう。これまで、幾度となくピンチを潜り抜けてきた沢田たちだったが、今回ばかりは難しいのだろう。私は、悔しい気持ちを押し殺しながら、サッカー部を見つめていた。そして、時刻はアディショナルタイムを完全に過ぎた。終わった。私がそう思った瞬間、大きな笛がピッチ場に鳴り響く。それに呼応するように聖徳高校の選手はうなだれていた。まぁ、仕方ないよ。ここにずっと賭けてきたんだから。
西野「どうだった?」
私 「うーん、、、、、。どうだろうね?」
西野「何よ、それ」
私 「こういう時、なんて声をかけるのが正解なのかな?」
思わず、西野は黙ってしまった。西野や林たちは、このうなだれるサッカー部の選手の気持ちはあまりわからないだろうな。まぁ、それは仕方ないしそういうもんだとはわかっていたからいいんだけど。
林 「真波!この後、どうする?」
私 「この後?」
林 「うん、クラスのみんなで打ち上げする?」
あぁ、たしかに今日始まる前にみんなで話していた記憶が蘇ってきた。
私 「打ち上げもしたいけど、美桜が心配だから私はそっち行くわ」
林 「わかった。もし、やる場合は連絡いれとくね」
私 「オッケー。ありがとう」
美桜から、あの後連絡は来てないけど大丈夫だったんだろうか?淮南高校の藤森の連絡先も知らないしな。どうすることもできなかった。
西野「真波は、もう行くの?」
私 「サッカー部には、申し訳ないけど美桜も心配だしね」
西野「わかった。じゃあ、後は私がまとめとくよ」
私 「ありがとう」
西野「美桜に会ったら、連絡ちょうだいって言っといて」
私は、手を挙げ了解のサインを示した。そして、ゆっくりと階段を上がっていく。すると、奥の方には新谷たちがいた。
蒼井「もう、帰るの?」
私 「ちょっとね」
蒼井「また、学校だね」
私 「そうだね、次は学校だね」
近くにいた新谷は、話そうとすらしない。やっぱり、話したくないんだろうな。私は、その思いをくみそのまま新谷たちを後にしたのだった。




