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9月15日 京都西高校戦(心配)

 だいぶ、夏の暑さもマシになってきたな。室内はクーラーがかかっているし、長袖がないと少し寒すぎることもある。確実に、私たちの夏が終わろうとしていることがわかったのだった。


 ー8月31日ー


 Tシャツにジーンズ。半袖ということもあり、腕の筋肉がとても大きく見えた。私の目の前にいたのは、淮南高校のサッカー部キャプテンの藤森。すぐに、私たちの異変に気づき、タクシーを呼んでくれたのだった。


 藤森「どうなってるの?試合」

 私 「聖徳が1点を返したところ」

 藤森「じゃあ、2対1ってこと?」


 ゆっくり頷いた。なんで、ここにいながら、この人は試合を見ていないんだろうか?少し疑問だった。


 私 「南坂さんは、元気?」

 藤森「ああ。知ってるの?」

 私 「うん。"聖淮戦"の時に少し」


 聖淮戦の開会式後、私は南坂に話しかけられていた。そして、その時に話された衝撃的な内容。何がしたかったのかは正直わからない。


 藤森「そっかぁ」

 私 「試合、観なくていいの?」

 藤森「どっちが勝つかなんとなくわかったから」

 私 「見ただけで、わかるの?」

 藤森「まぁね」


 そういえば、私たちの地区では藤森も優秀な選手だった。「沢田、藤森、一ノ瀬」がトップスリーと言われていたのを思い出した。


 私 「じゃあ、どっちが勝つか教えてよ」

 藤森「今から、観に戻るんだろ?」

 私 「うん」

 藤森「だったら、聞かない方がいいよ」


 まるで、予言者かのように話をしていた。

 

 藤森「この子、病院まで送ったらいいの?」

 私 「うん」

 藤森「じゃあ、着いたらまた連絡するわ」

 私 「いや、私が行くからいいよ」

 藤森「せっかくだし、観てた方がいいんじゃない?高田さんって、"BIG3"なんでしょ?心配しないで」


 皮肉っぽく言ってくるところが、どこか南坂に似ている。


 私 「わかったよ」

 藤森「また、後で連絡するから」

 私 「ありがとう」


 正直、この人にたくしていいかわからなかった。でも、サッカー部の試合も観ないといけないしな。


 藤森「大丈夫だよ、気にすんな」

 私 「わかった」

 藤森「じゃあ、先行くわ」


 目の前に止まったタクシー運転手に病院のことを聞いているようだった。すぐさま、美桜を乗選手たタクシーは出発したのだ。

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