9月4日 京都西高校戦(天才)
私は、これからのことに少しずつ悩み始めていた。どうするのが正解か。それを決めるのは、私自身なんだけど。
ー8月31日ー
スタジアムは一瞬静まり返った後、みんなはゴールネットに注目がいく。その後、一気に歓声が炸裂した。ゴールを決めた京都西高校のサポーターたちは一斉に立ち上がり、喜びを爆発させていた。
寺崎「あの人がプロ注目の選手?」
私 「おそらく、、、、」
自信はなかった。なんとなくで選手をおってたからというのはある。
藤岡「一点とられちゃったな」
寺崎「そうね。サッカーってあんな感じでゴール決めるんだね」
京都西高校のエース高木の鋭いシュートは、GKの川上の頭上を超えていった。
私 「出るかな?沢田くん」
寺崎「ベンチにはいるから、出るでしょ」
私たちは、1年の頃から、彼のスターぶりをよく見ていた。私たちが1年生の時、先輩との球技大会で逆転シュートを決めたのを覚えている。
私 「沢田くんは、ピンチの時に出るんじゃない?」
寺崎「それはありそう」
2年の時は、アンカーから4人抜き。一気にチームを優勝させた。あの時、彼はそういう星の元に産まれたんだと思った。
藤岡「中沢くんも辰巳くんも頑張ってるけどね」
林 「全部、宝来くんがもっていくんじゃない?」
宝来は、沢田とは違うが工藤とともに、とてもセンスがある人だった。
藤岡「それはありそう」
私 「二人とも、チャンスきたよ」
二人の視線は、コートの中にうつる。ボールをもった中沢は、サイドからドリブルをしかける。聖徳高校の選手たちはフィールドに散らばり、パスを出すように要求する。
藤岡「いけー!!」
林 「がんばれ」
しかし、京都西高校の守備の固い防壁を築く。なかなか隙を与えない守備をしてくる。どうするの?中沢は?
寺崎「宝来だよ、宝来」
藤岡「宝来くん!!」
寺崎は、宝来にパスを出した方がいいと思っているようだ。中沢の視線は鋭く、次の一手を見極めているみたい。すると、誰かが動いた。その瞬間、いっきにボールを中に入れた。
林 「そのまま入れろ」
いっきに選手たちが動き出す。中沢が蹴ったパスは、工藤のもとに。しかし、トラップしたボールはシュートにいたる前にカットされてしまう。
寺崎「あー。シュートまでいかないね」
コートにいる選手並みに寺崎は、納得がいかないみたいだった。




