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8月30日 対戦相手

 

 寺崎「明日、何時に行く?」

 私 「そうだね。試合が11時とか言ってなかった?」


 明日のキックオフの時間帯は、ちょうど昼前だった気がする。


 寺崎「なんかそんな感じな気がするね」

 私 「じゃあ、10時50分くらいに着けばいいんじゃない」

 寺崎「そうだね」


 明日は、私たち二人だけでなく藤岡や林たちとも合流する予定だった。


 私 「じゃあ、それくらいに行こっか」

 寺崎「オッケー」


 美桜は、手でポーズを作った。


 私 「他の人も来るのかな?」

 寺崎「来るんじゃない?」


 今、知っているのクラスの三人くらいだった。


 私 「初めてだもんね。全国とか」

 寺崎「たしかに」

 私 「沢田くん大丈夫かな?」


 あれから、彼のことを気にしていた。


 寺崎「今日も来てないしね」

 私 「まぁ、来るでしょ。沢田くんなら」

 寺崎「そうだね」


 最後は、いつもなんとかしてくれる。それが"沢田亮二"という男だった。


 私 「美桜は、誰が仲良いの?」

 寺崎「サッカー部?」

 私 「うん」


 美桜の口から、サッカー部の名前はあまりきいたことがなかった。


 寺崎「私は、誰かな?やっぱり中沢くんかな」

 私 「中沢くん面白いよね」

 寺崎「だよねー」


 うちのサッカー部は、他のクラスと比べて逸材が揃っていた。エースの沢田くんに加えて、レギュラーの中沢くんと辰巳くんまでいるのだ。


 私 「勝てるかな?」

 寺崎「さぁ。でも、全国大会だからね。簡単には難しいと思うよ」

 私 「だよね。でも、勝ってほしいな」


 自分が全国大会に行けなかったというのもあるけど、全国の舞台に行くことで新しい自分に出会えるんじゃないかと思っていた。 


 寺崎「楽しみだね」

 私 「うん。サッカーはしないけど、見てるだけで思うよね」

 寺崎「そうなのよ」


 私は、美桜の顔を見つめた。


 私 「明日ってどこの高校なの?」

 寺崎「たしか、京都の高校じゃなかったけな」

 私 「京都かぁ」


 京都と聞くだけでは、強いのか弱いのかはわからない。


 寺崎「えーっと。京都西高校だったかな?」

 私 「強いの?」


 高校名は、どうでもよかった。


 寺崎「昨年も全国大会出てるんだって」

 私 「だったら強いね」

 寺崎「だね」


 昨年も全国大会に出場した高校相手にどんな試合を見してくれるだろうか。


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