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8月24日 練習風景

 今日も、昨日に続いて新生バスケットボール部の様子を見ていた。新生バスケ部は、キャプテンの町田を中心にまとまっているように見えるが、なかなか上手く機能していないみたいだ。現地点のレギュラーとしては、中野、村上、柏木、楠原といったメンバーになるだろうか?どの選手がいいとかは全くないが、なんかパッとしない印象だった。私は、みんなの様子を見ながらそう感じてしまっていた。

 夕暮れの校内のバスケットボールには、大きな音が鳴り響いていた。今日は、午後からの練習ということもあり、選手は、そこまで疲れていないみたいだった。町田と中野の1on1。コートに轟く熱気が漂っており、私は、その様子を見守っていた。体育館には、バスケットボール部しかおらず、もう一つのコートは空いていた。

 中野が一気に走り出し、町田を超えていく。そして、そのままレイアップシュートを決めたのだった。中野は、長身でスラッとしており、とても綺麗な体をしていたのだった。風に舞うショートカットの髪の毛は、とても美しく輝いていた。すると、監督の声が私のところまで響き渡った。凄いな、あの子たちは。

 練習がさらに本格化していく。私たち3年生がいたころは一瞬でコートが埋まり、練習する場所に困っていたが、今はそうじゃない。ボールを手にした町田は、バウンド音を奏でながら大きな声を出す。そして、シュート練習が始まった。選手たちは、一心不乱にシュートを放っていく。ゴールに入るものもあれば、入らないものもある。チームの中心選手である中野は、スリーポイントを連発して決めていく。バスケのいいところは、ボールがゴールに飛び込む瞬間の爽快感。これは、他の競技ではなかなか味わえないものがあった。

 似ているもので言えば、サッカーがある。中野のシュートを見ていると昔の柚月先輩のことを思い出す。あのシュートは、芸術の域にあると思っていた。一生懸命、選手たちはシュートを放っているようだが、なんだかいい表情には見えない。当時の柚月先輩は、そんなんじゃなかった。自信に満ち溢れていた。ゴールを決めたあとは、決まって笑顔を浮かべ、私たちにたくさんの元気をくれていたのだった。監督は、声を出し、選手たちに手を叩いてお互いを鼓舞していく。汗を滴らせつつ、一生懸命、ゴールポストから落ちてくるボールを追いかけていた。自分たちに厳しい声をかける監督だったが、選手たちは必死に耐えていた。

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