8月15日 紹介
私 「昨日の話なんだけどさ」
高良「昨日の話?」
私 「うん」
ソファで私たちは話をしていた。
高良「何、話たか全然覚えてないんだけど」
私 「本当?」
高良「いっぱい、話してたからね」
昨日は、約3時間くらい話していた。
私 「私が聞きたいのは、彼氏のこと」
高良「ああ、昨日恋バナしてたね」
私 「そうそう」
高良「何が聞きたいの?」
聞きたかったのは、私のこれからのことに参考になる話。具体的なことについては言えないが、有美の彼氏の話が少しでも参考になればと思っていた。
私 「有美の彼氏の話」
高良「彼氏の話?なんで?」
私 「話せば長くなるんだけど」
どこまで話せばいいかわからない。
高良「えー、それは困るな」
私 「でしょ?」
高良「可愛いな。真波は」
私の考えをなんとなく予想してくれたみたいだ。
私 「ありがとうー」
高良「彼氏の何知りたいの?」
私 「彼氏が卒業した後の話」
高良「ああ、就職するって話?」
私 「うん」
有美は、落胆しているみたいだった。もっと、面白い話を期待しているようにも感じた。
高良「それの何が聞きたいの?」
私 「どうして就職するか知りたい」
高良「あー。就職かぁ。私は、反対したんだけどね」
私 「就職?」
有美は、反対してたんだ。
高良「うん。大学行きながらでも、仕事できるっていうのが私の考えなんだけど」
その通りだ。
私 「彼氏は違うの?」
髪を触りながら話した。
高良「そうみたい。大学行ってしまうとお金かかるから、そのお金を仕事にあてたいんだって」
たしかに、そういう考えもあるか。
私 「結構、本気なんだ」
高良「うん。ベンチャー系の仕事だからさ。テキトウにはやれないみたいでさ」
私 「あー、なるほどね」
それはそうだろうな。
高良「そんなに聞きたいんだったら、明日聞きにいく?」
私 「えっ、どういうこと?」
まさか、そんな返答がかえってくるなんて。
高良「今から声かけてみるけど」
私 「彼氏に会うってこと?」
高良「うん」
私 「いいの?」
再度、確認した。
高良「うん。真波がいいのであれば」
私 「いきたい。会って話聞いてみたい」
高良「じゃあ、連絡してみるね」
私 「ありがとう」
有美は、どこか嬉しそうだった。




