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8月8日 高田

 昨日は、話しすぎて、今日は誰かと話したい気分には、到底なれなかった。


 ー8月7日ー


 最上「今日、何時までいけるのか?」

 私 「今日は、遅くまで行けるよ」

 最上「よかったー」


 とても、喜んでいるみたいだけど何が嬉しいのかあまりわからなかった。


 私 「そんな話したいことあるの?」

 最上「そりゃあ、あるでしょ」


 何を話したいのだろうか?


 私 「あるんだ。へー」

 最上「じゃあ、質問していいですかぁ?」


 完全に誰てきた最上は、愛くるしかった。


 私 「ダメ」

 最上「えー。お願いだよー」


 お願いする最上も可愛い。


 私 「いいよ」

 最上「恋愛の方をお聞きしたいんですが?」


 そうだ。最上と言えば恋愛だった。


 私 「私の?」

 最上「そうだよ。最近、上手くいってるの?」


 最近、修とはあまり話せていなかった。お互い、夏休み序盤は部活で忙しく、怒涛の日々が過ぎていた。もう、お互い部活動と引退したし後は、勉強するだけだった。


 私 「いやー、全然だよ」

 最上「なんで、上手くいってないの?」

 私 「なんでって言われてもな」


 私は、答えにつまる。そんなこと考えたことすらなかった。正式に言えば、上手くいっていないというより、連絡をとっていないだけだった。


 最上「てか、どんな人なの?」

 私 「野球部だよ。"聖淮戦"見てなかったの?」

 最上「見てなかったなー」


 じゃあ、最上は、どんなやつかすら知らないのか。


 私 「逆に何見てたのよ?」

 最上「私は、サッカーだよ」

 私 「あっ、サッカー部かぁ。彼氏」

 最上「そう」


 たしかに、最上は2年の頃からサッカー部の彼氏と付き合っているということを聞かされていた。


 私 「たしか、藤森くんだっけ?」


 彼を初めて見たのは、今年の"聖淮戦"。最上が好きそうなパーマ風の髪の毛でちょうど目にかかるくらいの長さだった。


 最上「うん。エースらしいよ」

 私 「すごいじゃない」


 サッカー部でエースなんて簡単になれないんだろうから、凄いと思う。


 最上「どうかな?ただのサッカーバカなんだよね」

 私 「でも、部活終わってるじゃない」


 どこか寂しそうにしていた。


 最上「それが、ずっと部活いってるんだよね」

 私 「そのセリフ、誰かからも聞いたな」


 最近、他の誰かに似たようなセリフを言われていた。

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