8月1日 反撃
久しぶりの休み。今日は、何もしないと決めていた。朝からダラダラゆっくりと時間を過ごしていた。スマホもほとんど見ず、これからのことを考えていた。
ー7月28日ー
さすがにボールを投げるところまでマークできない。私は、大野に回して、そこから、すぐにボールを受け取った。どうやら、私が後ろにポジションを変えたことに驚いた様子だ。
江陵高校の柳川、山根は、守備位置に混乱しており、上手く機能していない。ボールを受け取った私は、ダブルマークも軽やかに交わし、ゴール前へと走る。司令塔の山根と1対1となる。山根は、前へ突っ込んではこない。一定の距離感から、私のシュートを待っている。
ドンドンドン。後ろから、江陵高校のディフェンス陣が走ってくるのがわかった。慌てることなく私は、シュートの体勢に入った。それに食いつくように山根が前に来た。右手でボール斜め前に出した。
ボールの先には、大野がいた。ボールをもらった大野はそのままシュートを決めた。ようやく、1点かぁ。聖徳高校からは、大きな声が聞こえてきた。"これでいける!!"
今度は、江陵高校ボールで始まる。当然、私には2枚のマークがつく。さっきまでは、当然、後ろに戻るがむしろ、前の方にいて、自動的にマークを1枚にする作戦に出たのだった。案の定、私から1人マークが外れ、4対4で、ボールを追っていた。だが、江陵高校の山根のシュートはゴールへと決まる。再び、江陵高校の大歓声が聞こえてきた。
しかし、これも私の想定内だった。ボールをもった高津は、速攻で私のところにロングボールを投げてきた。慌てて、江陵高校の選手が走り出す。私も先に走り出していたので、私にマークをついていた選手はおいつけなかった。ボールを受け取るとすぐさま、シュートを放った。
スリーのラインからだったから、入るかギリギリだったが、なんとかシュートが決まった。よし!!!。柄にもなく、声に出してチームを鼓舞してみせた。私は、先ほど同様ディフェンスには加わらない。江陵高校の選手たちのポジション取りを確認していた。再び、4対4の状況で試合が再開していた。
すると、山根からのパスをカットし、大野がボールをもった。大野!!!。私は、右に動きボールを要求した。要求通りにボールが飛んでくる。やっぱり、大野のパスは取りやすい。もらったボールでそのままシュートを放った。私たちの反撃が開始した。




