7月14日 練習嫌い
今日は、多田高校との練習試合だった。この前のミーティングから、私たちの雰囲気は、ガラリと変わり、練習に対しても熱が入っていた。
私が伝えたことがチームのみんなが理解してくれたことは、本当に嬉しかった。特に、高津、宮下、大山の3人が本気で練習に取り組んでいた。特に、宮下や大山は、これまで本気でバスケットボールの練習に取り組んだことはなく、いつもサボることが多かった。
二人ともバスケがヘタなわけではなかったが、練習することは、とても嫌がっていた。おそらく、大学に行くための部活だった。そんな二人を見て、私は、いつも、もっと練習していたらなぁと思っていた。3年生は、5人しかいなかったこともあり、嫌でも話すことが多かった。
宮下は、努力が嫌い。だが、誰よりも仲間想いな子だった。春の大会、高津が倒れた時は、相手チームの子と揉めてしまう場面もあった。一方、大山は、ヤンチャだが無駄なことはしたがらないタイプだ。部活をしていない時は、大抵、バイトをすることが多かった。
今日のスタメンには、私の他に、3年生の大野と高津。そして、2年生の山瀬と中野が選ばれていた。スタメンから外れた宮下や大山にとっては、面白くないだろう。しかし、二人は下を向くことなく私たちに声援をくれていた。
試合は、序盤から私と高津のシュートが次々と決まる。開始10分で12対4となっていた。課題だったディフェンスラインも山瀬と高津がしっかり守っていた。タイムがかかり、私たちは、ベンチへと引き上げていった。
監督は、1分ほど攻撃のパターンについて指示を出した。私と大野からの攻撃のパターンが始まることが多いので、私たちは、監督の話が終わった後にさらに細かく説明しあっていた。そんなことを話していると、タイム時間が過ぎた。