ウリエル
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5日後の出発に向けて、色々と準備する中俺はルシフェルと人目につかない森の中にやってきた。
「ここでいいかな」
「はい、このまま来れば大丈夫だと思います」
暴食の保管庫から、リーリャさんから貰った人形を取り出しこれから何をするのかを説明した。
「そうですか。何となく感じてはいました。なので、ここまで自分自身で力を使う事をせず、助けて貰っていました。正解だったようですね」
「黙っていてすまない。話せばお前は絶対にヤバい時でも力を使わないと思ったから。それに、頼まれていたからな」
「私の事を思ってなことだと理解しているので謝らないで下さい。むしろ、仲間外れにした事の方が私は悲しいです!」
少し、頬を膨らませ怒ってますよアピールをしてくるルシフェルに可愛らしさを感じつつ
「そうだな。その時は、2人でルシフェルを甘やかすよ」
「約束ですよ」
「あぁ、じゃあ、頼む」
ルシフェルは、目を瞑ってから数秒後
「こうやって話すのは久しぶりね」
「そうだな、ウリエル。ルシフェルを助けてくれててありがとな」
「当然でしょ。この子の姉ですもの」
「それで、その人形が」
「あぁ、お前の身体だ」
「そう。本当にどうにかしたのね、流石だわ」
「もう、限界なんだろう?」
「なんでもお見通しなのね」
「いや、こうやって対面してから分かったよ」
変わった瞬間前より存在が希薄になっていた事に気づいた。理由は多分
「この子は、無意識的に上手く使えてる。意識的に使おうとしていなかったから私はまだ存在できてた」
その言葉を聞いて、ルシフェルの判断に感謝しかなかった。
「それじゃあ、早速」
「えぇ、その身体使わせてもらわ」
ウリエルが、人形に手を置いた直後ルシフェルの身体が倒れそうになったので慌てて支えた。完全にルシフェルから、ウリエルの気配が消えて事を感じ、人形の方に移ったんだと分かった。
先に、目を開けたのはルシフェルだった。
「どうなりました?」
「まだ、分からない。成功したのか、失敗したのか」
俺が目を向けた方にルシフェルも、目を向け
「絶対、成功してます!あの人が、お姉ちゃんが失敗するはずありません!」
その直後、人形が光だした。
光が収まると
「そうよ。お姉ちゃんは失敗しないわ」
そこには、ルシフェルと瓜二つな女の子がいた。髪と目は黒だが、日本人かと言われればそうじゃない容姿をしていた。まぁ、結局何が言いたいのかというと美少女がいる。
「これが、自分の目で見る感覚。風を受ける感触」
ウリエルは、目を瞑り外の世界を堪能していた。
しばらく、堪能させてあげてから紹介するためにみんなの元に戻る事にした。
「さぁ、戻ろう、みんなに紹介しないと。それに、きっと驚くぞ」
「そうね、中から見てたから私は知っているけれどみんなは知らないものね」
「早速!お姉ちゃんを紹介しに行きましょう!」
ルシフェルが、ウリエルの手を引きながらテンション高めに走っていった。
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