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勇者ではなく英雄に  作者: fusaberu
始まりのダンジョン
9/190

ダンジョン攻略

アクセスありがとうございます!

俺は、目を開けると周りが真っ暗な空間にいた。


「ここは?なんでこんな所に?・・・そうだ虎を殺したと思った後、意識を失ったんだ。てことは、俺は死んだのか?」


そこで、俺の左腕がない事に気付いた。


「死んだ後でも、腕は復活しな、痛っ!」


いきなりの痛みに、一瞬だけ目をつぶりすぐに開けるとさっきまでなかったはずの腕がそこにはあった。腕が戻った喜びに浸る前に左腕の痛みが段々大きくなっていき、痛みは全身にまで及んだ。


「痛い、痛い、痛い!!!」


俺は腕で体を抱え込み、痛みに耐えていたが耐える事ができずにまた意識を失った。しかし、痛みは収まる事はなく俺は痛みによって意識を強制的に戻された。さっきまでいた、暗い空間ではなく、虎と死闘を繰り広げたあの場所だと分かった。


つまり、さっきまでのは死後の世界ではなく単に夢だったんだと気づいた。死んでいなかったことにホッとしたのもつかの間、内側から鋭く尖った何かで全身を刺されているような痛みが襲ってきた。痛みによって気を失う事が許されず地獄のような苦しみを理由も分からず味わうことになった。


「がっ!あぁっ!・・・くっ!!」


どれだけの時間が経ったのか分からないが痛みが治まりはじめ、疲労により俺は再び意識を失った。すぐに意識は戻り、俺は飛び起きた。


「はぁはぁはぁ」


俺は再び痛みが襲ってくるかもと身構えたが、痛みが襲ってくることはなく安心した。


「一体なんだったんだよ、あの痛みは。腕も戻っているし体の傷も治っている」


理解できない事だらけだったので、一旦現状を整理することにした。付近に、魔物はいないようだったのでちょうど良かった。どうやら、あの虎がこの付近を縄張りにしていたんだと何故か理解できた。俺は肌身離さず持っていたステータスカードを見てみることにした。


---------------------------ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

立花 祥太 16歳 


いjどぁいyhd8


体力 B


魔力 C


力 C


素早さ C


器用 C


幸運 SS


スキル 

錬金魔法 硬質化

EXスキル

悪食(インペリアルタイガー)


-------------------------ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「・・・・・え」


ステータスが大幅に上がっているのと、異世界人と書いてあった場所が文字化けしている。それに、スキルにも変化があった。


「原因はやっぱりこの悪食だよな。それに、横に書いてある名前ってあの虎の事だよな。推測でしかないけどあの虎を食べた事によって悪食の効果でステータスが上がったのかな。それに、スキルに増えているこの硬質化ってやつ剣が折れたのはこれが原因か単純に脆かったかのどっちかだな」


(文字化けをしているのは、異物を取り込んだ事によって人判定されなくなったのかな?左腕も見た目は自分の腕だけど何となくだけど少し違和感を感じた。それに、虎を取り込んだ時に情報も一緒に入ってきたからここがあの虎の縄張りだと分かったのかもしれない)


どのみち、推測の域はでないのだから一旦頭の隅に追いやって今はここからどう戻るか考えることにした。


「さて、剣は無くなったけど悪食の使い方が分かったのは幸運だったな。上手い事使ってステータスを上げてスキルをゲットしていけばここから脱出できるかもしれないな。まぁ、人から離れていくのかも知れないけど、死ぬよりはマシだな」


脱出をする為に、とりあえず周りを調べてみるとやっぱりここはダンジョンの中で上に上がる階段は無く、下に行く階段を一つだけ見つけた。


「ここを、降りていくしかないか」


俺は、覚悟を決めて階段を降りて行った。


階段を降りていくと、先に光が見えてきた。降りきると目の前に広がっていたのは先ほどまでの岩肌のごつごつした洞窟ではなく逆に木が鬱蒼と茂っている森だった。一瞬外に出たのかと思ったが、空をよく見るとそれが描かれた絵だと分かった。なぜなら、風があるのに雲が動いていなかったからだ。


森の中に入り、探索しようとしたがここにも敵がいると思うと心が重くなった。いくらステータスが上がったとはいえ、先ほどの虎のような奴がいて毎回瀕死になっていたらいくら命があろうと足りない。なので、極力戦闘は避けるがもう一度悪食の効果をしっかりと確認するために戦おうとは思っていた。


そうして、行動指針を決め俺は森の中に入っていった。


森の中をしばらく歩いていると、一体の魔物を見つけた。姿は地球でも見たことがある蜘蛛だったが、大きさが犬の大型犬ほどあるデカさだった。

俺はここである嫌な予感がした。・・・もしかしたらこの森の中には虫の魔物しかいないのではないかと


正直に言って、地球にいるサイズの虫でギリギリだったのにこんなに大きくなってしまうと気持ち悪くて近づきたくもなかった。しかも、悪食を使うとなるとあれを食べなくてはいけない。いくら、ステータスが上がり、スキルが手に入るとしても虫を食べるのは絶対に嫌だと思った。なので、ここは一刻も早く階段を探しこの場所を出ることにした。


しかし、そう上手くいくわけもなくでっかいカマキリの魔物に見つかった。カマキリの魔物は俺を見つけると直ぐに両手の鎌で斬りかかって攻撃してきた。


「あっぶねぇ~」


ステータスが上がっていたおかげか後ろに避けることができた。しかし、完全に避ける事は出来ていなかったのか頬にうっすらと斬れた傷口ができ血が流れた。


「くそっ!やっぱりこいつの方が格上か」


俺がどうやって倒すか悩んでいると、再びカマキリは斬りかかてきた。俺は咄嗟に右腕を硬質化させ迎え撃った。若干の賭けの部分があったが、奴の鎌は俺の硬質化を貫くことができなかったが、薄皮一枚くらい斬られていた。


「どんだけ鋭利なんだよ!その鎌は!」


悪態をつくと、カマキリはもう一つの鎌で攻撃してきた。俺はその攻撃を、左腕を硬質化させて受けると今度は、完全に防ぐことができた。俺は、その事を不思議に思ったが考えることは後回しにして今は目の前の戦闘に集中することにした。カマキリは、想定のしてなかった硬さに驚いていて固まっている隙をついて鎌を腕で上に力任せにはじいた。するとカマキリの胴体が、がら空きとなり左腕を硬質化させたまま手刀の形にしカマキリの体を貫き返り血を浴びた。


俺は貫いた事で完全に殺したと安心してしまった。俺は、虫の生命力の強さを忘れていた。その結果、肩を鎌で切り裂かれてしまった。


「このっ野郎!!」


俺は、貫いている左腕を抜くと後ろに下がった。幸い、瀕死のだったおかげか斬られた肩の傷は浅く戦闘に支障のないほどだった。俺は今度は油断しないとカマキリの方を見ると、カマキリの目は白くなっており死んでいる事が分かった。


「ふ~疲れた。一体相手にするだけでこの疲労だとこの先厳しいかもな」


俺は、戦闘の疲れをとるために近くの木陰で休むことにした。殺したカマキリをどうするかは休憩した後に考えることにした。


最後まで読んでいただきありがとうございます!


少しでも興味を持った方、続きが気になった方は


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