いつもの日常
アクセスありがとうございます!
前回のあらすじ
キスをしてしまった!!
次かその次くらいでこの章が、終わります。
「ぷはっ。お、おいいきなり何を!?」
「・・・ずっと中から見てた。凄く嬉しかった。思いが溢れた」
「そ、そうなのか・・・」
どうしても、フィーリアの口元を意識してしまい顔を見る事が出来なかった。
「・・・顔真っ赤。可愛い」
「うっうるさい!」
はたから見たらいちゃついているようにしか見えないやり取りをしていると
『外でそのようにいちゃつけるのであれば、安心です』
横から、リーリャさんの声が聞こえた。二人で声がした方を向くとやっぱり半透明なリーリャさんがいた
「・・・お母様!!」
フィーリアが飛びつこうとするが、それをリーリャさんが止めた。
『まだダメよ。それはとっておきたい』
「・・・??」
『残留思念体である私には、感触も体温も感じられない。だから、感動の再会は私達を助けてからにしましょう』
「・・うん」
フィーリアは、納得したがとても泣きそうだった。けれど、リーリャさんは、近づかず俺に視線を向けて来た。
"あなたに任せる"
そう言われて気がして、頷くとニッコリと微笑んだので合っていたのだろう。
『あなた名前は?』
「立花祥太です」
『そう。祥太くん、これからもフィーリアを頼みます。娘を支えてやって下さい』
「もちろんです。それに俺の方が助けられていますよ」
「・・・次も助けてあげる」
「頼む」
俺がストレートに返すとは思っていなかったのか、キョトンとした後顔を赤くした。
『ふふっ、一本取られたわね、フィー。祥太くん、娘を助けてくれたご褒美として貴方にいいものをあげる』
そう言って、リーリャさんは空中から何かを取り出すとそこには、人間大の大きさの人形があった。
『これは、いわゆるホムンクルス。これに、魂でもスキルでも入れれば動き出すことができる』
俺はその言葉を聞いて、驚き歓喜した。
「何で知って!?」
『私には、なんでもお見通しです!だから、助けてあげなさい』
「はい!ありがとうございます!」
すると、リーリャさんの身体がだんだんと透けて消えていっていた。
「・・・お母様!!」
『もう、限界みたいね。フィー私たちの家で待ってるからね』
そう言うと、風が吹いたと同時にリーリャさんの身体は霧散していった。
「・・・・」
フィーリアは、こっちに飛びついてきて声を押し殺しながら泣いた。俺は、頭を撫でてやり落ち着くまでしてあげようと思ったがそこに、
「あーーー!!!心配して急いで駆けつけてみれば!フィーリア元に戻ってる上に、何イチャついてるの!!」
皇の大きな声が聞こえてきた。どうやら、みんなを集めた合流しにきたらしい。
フィーリアは、涙を拭うと
「・・・勝ち組」
皇を煽るように、ピースサインをしながらそう言った。それに煽られ、皇は走り寄ってきていつもの様に、騒ぎ始めた。フィーリアの表情は、晴れ晴れとしており皇にいい所取られたなと思いながらも、楽しそうな様子にまぁいいかと思いながら騒ぎの中心に歩いて行った。
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