偽物
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朱堂視点
「大丈夫ですか?ミア様」
兵士が、ミア様を巻き込んで爆発しようとしている事に気付いた俺は何とか爆発の衝撃からミア様を守るのに間に合った。
「あ、ありがとうございます」
ミア様は、きょとんとした助けられた事を理解したのか頬を赤く染めながらお礼を言ってきた。
「いえ。間に合って良かったです」
謁見の間の、角隅で
「ふふっ!これでまた、私の物語が一層面白くなりました。そうだ!!いい事を思いつきました!!」
パン!
「今の音は・・・ここにいたのか!」
微かに手を叩く音が聞こえ、レヴィアタンがここにいたことを知り悔しくなった。立花だったら気付いたのかも知れないと思って。
すると、謁見の間の扉が開いた。
「無事か!朱堂!!」
俺は爆発する前に朱堂が動いているのが見えたのでもしかしたらと思い謁見の間に着いたら真っ先に朱堂の名前を呼んだ。
俺がついた時に、アリシアが剣圧で煙を吹き飛ばした。煙が晴れると、そこには無事な姿の朱堂とミア様がいた。
「良かった」
俺は安堵したのもつかの間、急いで駆け寄り
「ミア様、自分は死んでいないとその姿を市民のみんなに見せてあげてください!下は混乱と恐怖で大変な事に!カメラがどこかにあるので!」
「!分かりました。国民の皆様!私は無事です!なので、どうか今は落ち着いてください!」
ミア様が、無事な姿を見せた事によってきっと混乱もおさまるだろう。少しは、アリサさんの状態もよくなると思うがアリサさんの事を心配していると
そこに朱堂が近づいてきた。
「立花、レヴィアタンはさっきまでここにいたらしい。手を叩く音が微かに聞こえた。すまない」
「気にしなくてもいい。それよりも、一度姿を見ているのに分からなかったって事は」
「あぁ。奴の能力は嫉妬した物語の能力を使える能力って言っていたから」
「その物語に、姿を変えるもしくは気配を消す能力があるってことか」
「そう考えていいと思う」
「とりあえず、みんなと合流しよう!」
「そうだな、行こう」
俺達は、ロイにここを出ていくことを伝え城を出ると
「・・・ショウタ」
フィーリアが、一人でいた。
「フィーリア、他の二人は?」
「・・・途中であったアリサが、苦しそうだったから更に二人を護衛につけてきた。私は、映像でここが映っていて一回消えたけど、さっきミアの無事な姿が映し出されたから来てみた」
「そうだったのか。ミア様は朱堂が体を張って守ってくれたよ」
「・・・これで、混乱が少しでも治まってくれるといいんだけど」
「あぁ。そして、ここから更に物語はクライマックスに向けて加速する」
「・・・へ」
ドシュ!
朱堂視点
「立花!!!」
フィーリアさんと立花が報告しあっているのを見ていたら、いきなり立花がフィーリを手刀で貫いた。
「・・・・ショウ・・タ・・ゴホっ」
そこに
「朱堂!無事だった・・の・・か」
そこに、なぜか立花が現れた。
「まさかっ!」
「あはっは!!さぁ、最高のエンディングに向けて踊り狂いなさい!!」
目の前の立花だと思っていた人物は、顔を半分もとに戻りそこには、レヴィアタンの顔があった。
立花視点
城の前に着き、そこには朱堂と俺の姿になったレヴィアタンに胸を貫かれているフィーリアがいた。
「フィー・・リア・・・・」
レヴィアタンが、手を抜くとフィーリアの身体は重力に従い下に落ちた。俺が名前を呼ぶと
「ショ・・・・タ・」
「さぁ、あなたはここからどうする!」
「/:ad; @da-ldkada: p@ad beruzeブブ 喰らえ」
フィーリアとの思い出がフラッシュバックしていき、謎の言語が自分の口から出て最後に全てをベルゼブブに任せ、俺の意識は闇に落ちた。
その瞬間、俺の体から黒い靄があふれ出し俺の体を包んだ。靄が晴れるとそこには半身に黒い翼を生やした人間を辞めた立花祥太の姿があった。
朱堂視点
「立花なのか?」
目を開けると、瞳の色も変わっており真っ赤な血のような色をしていた。
「違うねぇ~。俺はベルゼブブ、魔人の一人さ!」
「暴食の!!あなた、いないと思っていたらそんな人間の中に!!」
「久々だな~レヴィアタン!!色々暴れているな。こいつの中から見てたけどあれはやりすぎだったな。朱堂そこのお嬢ちゃんを早くあの皇とかいう奴の元に運びな。俺は、久々の表の世界だ。少しあいつと遊んでるからよ。頼んだぞ」
「!!!」
俺は、直ぐにフィーリアさんの元に駆け寄った。そこにはもう事切れそうなフィーリアさんがいた。
「・・・ショ・・・たす・・て・・・」
自分が死にかけているといるというのに、フィーリアさんは立花の心配をしていた。
「絶対あなたは死なせませんし!助けるならあのバカは自分で助けて下さい!!EXスキル勇者の胎動!!」
俺はEXスキルを使い、苦手な回復魔法をごり押しでフィーリアさんにかけ続け皇の元に到着するまでの延命をすることに全力を出した。かけ続けながら、背負うと
「後は、頼むぞ!」
「いいから行け」
俺はその場から、離れ皇の元に向かった。
視点は戻り
「ふ~ようやく行ったか。待っていてくれてありがとうな」
俺はニヤニヤしながら言うと、怒りの表情で
「相変わらずむかつきますね。あなたの前でそんな隙を見せたら一瞬で喰い殺されます。それとも、喰い殺しませんでしたか?」
「いいや、喰ってた。そんな事より、久々の表なんだこっちは、美味しく頂かせてもらうぞ」
「それは、勘弁してほしいですね~!!」
ここに、魔人同士の戦いが始まろうとしていた。
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