心を一つに
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ギリギリだった。
到着した時には、赤城はもう服を破られており男に無理やり迫られていた。持てる限りのスピードを出し男を吹き飛ばすと赤城を男達の視線から隠すように背中に隠した。
「た・・ちばなく・・ん」
「悪い、遅くなった」
赤城は、泣いておりいつものクールさはなかった。
「いてぇな〜、誰だよお前」
「仲間だよ、助けにきたんだ」
最初に殴った男が、吹き飛ばされた場所から何事も無かったかのように出てきた。
(嘘だろ。加減したとはいえ、気絶ぐらいすると思ったんだが痛いだけで済むのかよ)
「はぁ〜あとちょっとだったのに殺していいんだっけ?」
「あぁ、いいって言われてる」
「なら、早く殺しちまってヤルか」
男達の発言に赤城が、恐怖を感じたのか分かった。なので、
「一瞬で殺してやるよ。赤城見たくなかったら目瞑ってろ」
暴食の力を、拳に纏わせると真ん中にいた奴の頭を、殴った。結果、首から上が無くなり血が噴き出す前に身体も全て捕食した。
「えっ?」
隣にいた男は、何をされたのかわかっていなかった。呆けている間に、残りの二人も喰らい殺した。戦闘が長引けばマズイ気がしたので速攻で終わらせた。そして、その場に残ったのは俺と赤城だけになった。
「終わったぞ。あか」
振り返ろうとしたら、背中にくっついてきた。
「あっ赤城?」
「ごめん。今はこうさせて、少ししたらいつもの私に戻るから」
そう言う赤城の身体は震えており、暫くはそのままでいさせた。
「ありがとう。落ち着いたわ」
赤城が離れ、本当に大丈夫か見る為に振り返った。
「大丈夫か?」
「えぇ、もう本当に大丈夫よ」
そうは言うが、赤城の顔は赤く何か盛られたのかと思い顔を近づけるが
「本当に大丈夫だから!」
手を突き出されて、押しのけられた。
「なら、いいけど」
俺は、大丈夫といわれたので周りの警戒をしつつ結構騒ぎを起こしたのでみんなが来るのを待っていると後ろの方で赤城が
「マズイわ、あんな助けられた方したら好きになるな決まってるじゃない」
「何か言った?」
「何も!!」
小さな声だったので、聞き返したら勢いよく否定な言葉が返ってきた。
「おっおう」
それから、フィーリア達が集まってきて赤城の無事を自分の事の様に嬉しがっていた。
そんな、和む光景を見ても俺の心の中では、怒りの感情が高まっていた。ペンダントの中にあった写真。そこに写っていた家族を赤城を探すついでに見つけていた。かたがついたら返しに行くと決めていた。その為にも、今回の黒幕を見つける事に全力を尽くす。
「よし、とりあえずこれで全員集合だな」
俺がそう言うと、みんな周りを見渡し全員がいる事を確認した。
「・・・いる」
「なら、みんなやる事は分かってるな」
「・・・もちろん」
「はい」
「当たり前です!」
「当然」
「当然よ」
「愚問じゃな」
「分かっていますわ!」
「なんなりと命令を」
「玲奈ちゃんを怖がらせた罪必ず後悔させる!」
「やられっぱなしじゃ終われない!」
「今度こそ、ボコボコにしてやる!」
「友達を傷つけるのは、許せない」
上から、順番にフィーリア、ルシフェル、ノート、アリサ、リリア、ベヒモス、アリシア、サーヤ、皇、赤城、加藤そして、朱堂だ。
「「「「「「「「絶対に手を出してきて事を後悔させる!」」」」」」」
みんなの想いは一つになった。
この時、この光景を黒幕が見ていたらきっと後悔しただろう。
手を出す相手を間違えたと
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