加藤対マック
アクセスありがとうございます!
「さあーーーー!!!熱くなってまいりました!!次の対戦カードはこちらだ!男なら拳で真っ向勝負!予選では、向かってくる相手を一人一人殴っては投げ、殴っては投げを繰り返し最後まで生き残った男の中の男!!!カトウーーーー!!!!対するは、その巨体で大きな盾を持ち全ての攻撃を弾き最後まで守って守ってリングに生き残る!!不動の山とはこいつのことだ!熊の獣人、マック!!!」
相変わらずの実況のうまさだなと感心しながらこの2人の戦いを今か今かと楽しみ待った。
「この対戦カードどう思いますか?アレク様」
「そうだね。お互い攻撃型に守備型全く違う戦い方だからどういう風に試合を、お互いが運んで行くのか楽しみだね」
「素晴らしいコメントありがとうございます!それでは、準備が整ったようなので第二回戦カトウ対マック試合開始!!」
カンっ!
「うぉーーーーー!!!」
予想した通り加藤は、マックに突っ込み対するマックは大楯を構えて守りに徹した。
「くらぇ!」
加藤に回り込むという、考えはないらしく正面から盾を殴った。
すると、盾が少し光ったと思ったら何故か加藤が吹き飛ばされていた。
「今のは・・・」
「おおーーーと、何故か殴ったはずのカトウ選手が吹き飛んでいる!!これは、いったいどういう事だ!!」
「これは、マック選手のスキルでしょうね」
「ミミ様は何か分かったんですか?」
「えぇ、多分この会場の中にも分かった人がいると思いますが、より面白くする為に分からない人にも教えますとマック選手のスキルは反射かそれと似たスキルでしょうね。カトウ選手が殴った瞬間、一瞬でしたが盾が光ったので」
「なるほど!ありがとうございます!さぁ、手の内がバレたマック選手ここからどう戦っていくのか、対するはカトウ選手はどうやって攻略するのか期待です!!」
「なるほどな、面白いもの持ってるな」
「そちらも、まさかいきなり何も警戒せずに攻撃してくるとは思っていなかったぞ」
「生憎と戦闘中に考えながら戦うのは苦手でね。反射かなんだか知らないが限界はあるはずだ」
「仮にあったとしてどうする?」
「決まってる。ひたすら殴るんだよ!!」
脳筋みたいなというか脳筋だと分かる発言をして、加藤は再び突っ込んだ。
「知っても尚、来るか。なら、全て受けきって見せよう」
マックは、盾を構えて足を踏ん張った。
「衝撃拳!!」
加藤がスキルを使い盾を殴ると、
「反射」
マックの持っていた盾が光り、全ての衝撃を反射した
「ぐぅ!!!」
加藤が、衝撃により後ずさった。
「まだまだーーーー!!」
再び突っ込むと、盾を殴って殴りまくった。その度にノックバックし後退りを繰り返し最終的には、足をリングに突き刺しノックバックしても下がらないようにした。
「うぉーーーーーーー!!!!」
「くぅっ」
加藤の頑張りが神に届いたのか、マックの持っていた盾にヒビが入った。
「おおっと!凄い!凄い!どうなっているんだ!?あの男は!ノックバックしても尚、足を地面に埋め込み殴っている!!!本当に人間なのか!?そして、その頑張りでマック選手の盾にヒビが入ったーーーー!!!!」
二人の男の熱い戦いに観客は大興奮。割れんばかりの声援が2人に向けて送られた。
地面の方が耐えきれなかったのか、地面から足が抜け加藤は後ろに下がってしまった。
「はぁはぁはぁはぁ」
スタミナも消費して尚且つダメージだって少なくないほど受けている筈なのに加藤は膝をつかず立っていた。マックの方は、魔力の方がきれかけているのかこちらも肩で息をしており盾ならヒビがはいっていた。
「お互い満身創痍!!次の勝負で決着がつきそうです!矛が勝つのかそれとも盾が勝つのか一瞬も瞬きが許されません!!」
「これで、最後だ」
「こちらも、同じく」
「なら」
「お互い」
「「最後のその時まで!!全力をぶつける!!」」
2人が、揃った声を出したと同時に加藤が最後の突撃、
「最後の一撃!!!!」
「完全なる反射!!!」
お互いの大技がぶつかった瞬間、会場に爆発した様な音が発生した。物凄い衝撃なのが、音からでも分かりその中心にいる2人にはどれほどの衝撃を受けているのか想像もつかなかった。
「うぉーーーー!!!」
「あぁぁぁぁぁ!!!!」
お互い声を張り上げながら、技と技を衝突させた。相当な衝撃だったのか2人を中心にヒビが入り加藤のバランスが崩れた。それによって、奇跡的に保っていた均衡が崩れ反射される事なく蓄積されていた衝撃が一気に解放今度は文字通り爆発した。
大量の砂埃が会場を覆い、すぐさまスタッフが風魔法でどかすとリングに立っていたのは半壊した盾を持ったマックだった。
「けっちゃーーーーーく!!!!熱い男同士の戦いは!!マック選手の勝利だーーー!!!今回の矛と盾の戦いは盾の勝利に軍配が上がった!!!!」
リングの効果により、加藤は外に出され負っていたダメージは無くなっていた。そこに、マックが、近づいていき
「今回は、リングに助けられた。あのままだったら俺の盾の方が先に持たなかっただろう。また、やろう」
「望むところだ!」
2人は、再戦する約束をし熱い握手をした
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