フィーリア対ターチ
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そして、遂にトーナメント戦が始まった。
「さぁ〜!!!!皆さん!激闘の末勝ち上がってきた猛者達の戦いが目の前で見れるぞー!!!声を上げる準備はいいかーー!!!!」
「うぉーーーーーー!!!!!!!!」
司会の人が観客を煽ると、それに応える様に大きな声を上げて盛り上がっていた。
「盛り上がりは十分と言う事で、今日は何と解説に第一王子のアレク様と第一王女のミミ様が来てくれました!!」
「今日は、面白い戦いが観れるのを期待している」
「皆さん頑張って下さい!」
二人の、応援に観客だけでなく選手達もモチベーションが上がっていた。
「ルールは、昨日と一緒リングから出るか、気絶したら負けです。ただし、昨日と違う点が一つ。リング状にある一定以上のダメージを受けた場合強制的にリング外に出てダメージが無かったことになる結界が張られます。なので、選手達は思う存分戦っちゃって下さい!!!」
「マジかよ!いいな〜やっぱり俺も出たかった」
「ショウタさんは加減が下手なので結界を壊してしまうかもしれませんので、出なくて良かったかもしれませんね」
「そうね。ルシフェルの言う通りね。あれだって、上限はあるだろうし」
二人からの、鋭い突っ込みを受け項垂れていると試合が始まりそうだった。
「最初の試合のカードは、予選にて魔法を撃ち放題撃ち他の選手を一切近づけさせなかった魔法の申し子!フィーリア!!対するは、素早さで相手を翻弄し両手に持った剣で斬っていくターチ!!!」
紹介された二人が入り口から出てくると、大きな歓声や応援の声が飛び交った。
二人がリングの上に立つと、
「それでは!試合開始!」
カンっ!
開始のコールと鐘が鳴り、試合が始まった。
予選を見ていたのか、魔法を撃ちまくられる前に接近して決めるつもりなのかターチはフィーリアに向かって走った。
フィーリアは、それを予想していたのか予選の様に派手に魔法を飛ばすのではなく、地面に踏んだ瞬間発動する魔法を設置。初見ではまず回避不可能なはずなのに、ターチは発動してから反応して避けた。これには、フィーリアも驚いたがそれだけだ。
次の手は、すでに用意されていた。
「へっ!何度も同じ手が通用するかよ!」
「・・・・一回避けただけで調子乗りすぎ」
ターチが、踏み抜くと先程は爆発したが、今回は強烈な光が飛び出した。また避ければいいと思っていたターチはモロにくらい目を潰された。
「ぐぁ!」
「・・・だから、言った。調子に乗りすぎだと」
フィーリアは、そのまま決めようと魔法を撃った。勝負はこれでついたかと思われたがここで驚きの出来事が
何と、見えてないターチが魔法を避けて躱した。
「・・・!どうやって?」
「目を潰される事なんて、冒険者をしていればザラにある。その時に、動けませんでしたじゃ死ぬを待つだけだ。それに、獣人は他の種族より五感が高い事が特徴だ。だから、俺は視覚潰されても他に聴覚、嗅覚、触覚この3つでさっきの魔法は避けたんだ」
「・・・・そう。なら、これならどう?」
そう言って、フィーリアは一発だけでなくターチの周り360度魔法で囲み、待機状態にさせた。
「は、ははこれは、分かっていても避けれねぇよ」
その言葉を、聞いた直後容赦なく魔法は撃ち出された。次の瞬間、リング外にターチの姿が現れ、砂埃が晴れるとそこにはフィーリアが立っていた。
「けっちゃーーーーーく!!!!勝者はフィーリア!!!容赦のないその攻撃性にファンが急増中だそうです!ターチ選手途中の避けは素晴らしかったのですが、フィーリア選手の方が一歩上手でした!素晴らしい試合を見せてくれた両者に大きな拍手と歓声を!」
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