ベルゼブブ
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「ここは・・・」
目を開けると、周りが真っ暗な空間にいた。すると
「よぉ。無様だな、我が主人様よ」
後ろから声がいきなり聞こえ振り返ると、そこには椅子に座った男がいた。
「誰だ!」
「おいおい、そんなつれない事言うなよ。散々、力を使っといて」
全くピンとこず、首を傾げると
「お前!そこで?はおかしいだろ!俺は、暴食を司る魔人の1人 ベルゼブブだよ!」
「なっ!」
俺は、一気に後ろに飛び退くといつでも戦える状態に入ったがベルゼブブはずっと椅子に座ったままだった。
「まぁ、そう警戒するな。俺に戦う気はない」
実際その通りなのか、ベルゼブブから敵対の意思は感じなかったため、半分くらい警戒しながら少し近づいた。
「まぁ、すぐに警戒をとけってのは無理な話か」
「それで、ここは何処なんだ?」
「ここはお前の深層意識と表層意識の狭間だよ。簡単に言えば夢みたいなものだ」
そう言うと、周りの景色が切り替わりそこは日本の俺達がいた教室だった。
「これで、分かってくれたか?夢だからこんな事もできる」
「ここが何処なのかは分かった。けど、どうしてお前がここにいる?」
「それは、お前がこっちにきた時に入り込んだんだよ。まぁ、無理して入ったからその結果本来のステータスから大分下がったけどな」
「俺のステータスがあんなに低かったのはお前のせいか!」
衝撃的な事をサラッと言ったベルゼブブに怒鳴ると
「おいおい、今じゃそれ以上の結果になってるんだからいいじゃないか」
詫びると言う気持ちは微塵も感じなかった
「このっ・・・俺がどれだけ苦労したと」
憤りを感じるが、実際この暴食のおかげでここまで強くなれた事には変わりないので強く言い返す事ができなかった
「・・・まぁ、そんな過去の事はとりあえず置いとくとして」
「そこは、置いとかず水に流せよ」
「それは無理。それで、どうして人類というか世界の敵であるはずのお前が俺の中に入ったんだ?」
「即答かよ。俺がお前の中に入った理由?そんなの面白そうだからに決まってるだろ」
そう言ったベルゼブブはニヤァと笑った。
「はぁ!?それだけ?」
「もちろん、お前がこの世界に来ているのを見てあの時はビビッときたぜ」
「いや、そんなんでいいのかよ。だってお前には主人様とかいるんじゃないのか?裏切りだろ?」
「あぁ〜、主人様な。他の奴らはどうかは知らないけど、俺はあっち側にいたほうが面白そうだからいただけだから別に忠誠とかそんなものは微塵もないんだわ」
「マジか」
驚いていると、身体が引っ張られる感覚があった。
「そろそろ、起きる時間だ。今度は暴走させずに上手く使いこなせよ。面白そうなうちは俺はお前の味方だ」
ニヤッと笑ってベルゼブブはそう言った。すると、身体が急速に上に上昇。
次に目を開けるとそこは、知らない天井だった。
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