暴食之王
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俺達が驚き固まっていると、バルトは気持ちよさそうに喋り続けていた。
「ほんと、最高の駒が手に入りましたよ。まさか、こんなところで出会うとは私の運もまだ尽きてませんね」
「どうする?対策できず突っ込めばさっきと同じ事になるぞ」
「そんなの関係ない!何度でも挑み続ける!」
そう言って、アリシアが突っ込んでいった。
「時止め」
「かはっ!」
次の瞬間には、アリシアがサーヤに腹を殴られていた。
「フィーリア、何か分かるか?」
「・・・ダメ。僅かに揺らぎがあるだけで次の瞬間にはもう」
「くそっ」
俺達が、話し合っている間ノートとルシフェルはアリシアに追撃しようとしていたサーヤを止めに行っていた。
「させません!」
「おりゃ!」
追撃を防ぐ事に成功し、アリシアを連れて戻ってきた。
「そうだ!フィーリアの魔力支配で上書きできないのか?」
「・・・・もう何度もやってる。けど、強固すぎて弾かれる」
「そうか。・・・なぁ、アリシア。俺に命を預かれるか?」
「い・・きなり、何を言ってるの?」
殴られた箇所を押さえながら、近づいてきた。俺はこれから何をするのか、アリシアに何をして欲しいのかを伝えた。
「・・・いいじゃない。面白そうだわ、やりましょう!」
「フィーリア達は、時間稼ぎを頼む。アリシアと俺はその間に準備をするから」
「・・・分かった」
「頼みますね」
「任せてください!」
1番大変かもしれない3人は、元気よく返事をした。
「よし!頼んだぞ!」
そして、3人は全力で戦い始めた。
「・・・魔力支配!」
「天魔の力!」
「今の最大の強化を、身体強化!」
大きな戦闘が始まった。
フィーリアが、魔力支配で付近の魔力でサーヤに向けて魔法を撃ち、ルシフェルは制限時間いっぱいまで覚醒状態でひたすらトライアンドエラー。ノートは、超スピードで認識外から不意をつこうと頑張っていたが、どれだけ速くても時を止められてしまえば意味がなかった。
「結構な賭けだけど本当にいいのか?もちろん、できる限り当たらない様にするが」
「いいのよ、サーヤを取り戻すにはこれしかない。それに、ある程度の痛みなら慣れてるから」
アリシアの表情を見て、俺も覚悟を決めたと同時にこんな方法でしか現状を打開できないと実感し強くなろうと決意した。
「それじゃあ、やるぞ」
「えぇ」
アリシアは、自分自身が出せる最大の火力を出す準備をし始め、俺は
「暴食、発動」
ベヒモスとの戦いで、文字化けしていた所とEXスキルが変わり今現在のステータスはこうなっていた。
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立花 祥太 16歳
暴食之王
体力 A
魔力 A
力 B
素早さ B
器用 A
幸運 SS
スキル
錬金魔法 硬質化 弾生成 浮遊
EXスキル
暴食(インペリアルタイガー・キングワーム・ガーゴイル)
new暴食之刀
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そして、新たなEXスキルを手に入れていた。それが、暴食の刀。暴食を発動している時のみ使えるスキルになっている。
スキルの能力は、ありとあらゆるものを喰う。ただそれだけ、シンプル故に強い能力だ。強すぎるせいで、まだ顕現させて維持できる時間が短い上に馬鹿みたいに魔力を持ってかれるので後々の事を考えて一回が限界だ。
俺が、刀を顕現させようとしている時バルトが激しく反応していた。
「なぜ、お前がそっち側にいる!?」
戦闘音で、その声はかき消され俺の耳に入る事はなかった。
そして、
「その刀は全てをくらい 無に還す 喰らい尽くせ暴食之刀!!!」
今ここに、七つの大罪の一つ暴食の力の一端が表れた。
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