EXスキル
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「気をつけて!サーヤの能力に関しては私も全く知らないから。フィーリア達は戦ってみて何か分かった?」
「・・・いや、能力については分からなかった。ただ、とにかく暗器の使い方が上手い」
「そうですね。死角からのナイフは驚きました。しかも、投げた事にすら気付かせないとは」
「あれは、驚きました」
どうやら、能力を使わずに暗器だけでフィーリア達を圧倒したみたいだ。
「それは、なかなか」
まず初めに、仕掛けたのはアリシアにだった。踏み込みの圧倒的の速さからの繰り出されるパンチ。常人では、殴られた事にすら気づかず意識を失うだろうパンチをサーヤさんは、後ろに衝撃を流しなが受け止めた。
「うそ!」
まさか、そんなにあっさりと止められるとは思っていなかったのかアリシアの行動が止まりそこにいつのまに投げたのかナイフが横から迫っていた。
「アリシア!!」
「ふっ!」
もう少しで、ナイフが刺さるところをノートが拳でナイフの腹を殴り防いだ。
「あ、ありがとう」
「いえ、今助けたのはついでです」
「え?」
「1番近くで、戦い方を学ぼうと」
「そう、ならよく見て学びなさい。貴方なら、私よりも上にいける。だから、踏み台にするつもりでね」
「はい!よろしくお願いします!」
戦いの最中、一つの師弟関係が生まれた。
先に動き出したのは、アリシアとノートだった。アリシアが先制のパンチを放ちそれを先程と同じ様にサーヤが受け止めたが、先程と違うのはそこにノートを加わりその姿からは想像できないような威力のあるパンチを繰り出した。
サーヤは、威力を流しきる事ができず壁まで吹っ飛んだ。
「おいおい、やりすぎなんじゃ」
「いいえ、あれくらいやらないと。それに、そんなにやわじゃないわ」
アリシアと話していると、砂煙の向こうからサーヤが出てきた。
「ねっ言った通りでしょ。もう一度行くわよ、ノート」
「はい!」
基本的にサーヤとアリシアが戦ってサポートにノートが入ってるって感じだったが、徐々に慣れてくるとノートも積極的に介入し始め、サーヤを押しはじめた。
「・・・いける」
誰もがそう思った。その時
「サーヤ。スキルを使いなさい」
今まで黙っていた、バルトがサーヤに命令を出した。
サーヤが何かを呟いた瞬間、押していたはずのアリシアとノートが地に伏していた。
「・・・・え?」
2人だけでなく外から見ていた俺たちでさえ何が起きたのか分からなかった。
「アリシア!ノート!」
俺たちは、急いで近づき2人を起こした。
「一体何があった?」
「分からない。サーヤが何かを呟いた瞬間気づいた時には倒れていたわ」
「フィーリア、何が起きたか見えたか?」
「・・・なんかのスキルを発動したのは、分かった。一瞬だが魔力の揺らぎがあったから。だけど、何をしたのかまでは分からなかった。まるで、時が飛んだみたいに」
「おや、惜しいですね」
バルトが話しに入ってきた。
「惜しい?」
「そうです。サーヤのスキルの推測が限りなく惜しいですよ。面倒臭いので、答えを教えてしまいましょう」
「彼女が使ったスキルはEXスキル時止め 言葉通り、時を止めるスキルですよ」
バルトからの、衝撃的な言葉に俺たちは驚き固まった。
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