サーヤの過去
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感動の再会が終わると、
「そういえば、先ほどまで気が気でなかったので気にする余裕が無かったのですが、あの暴力的なまでの魔力は・・」
「そうだった!リリアも一緒に行こう!立花くんが、ヤバいらしいの」
「そうだったみたいですね」
「何をそんなに落ち着いているの?!早く行かないと!」
「梨華こそ、落ち着きなさい。さっきまでの魔力はもう感じないでしょ」
「・・・あれ?本当だ」
「どうやら、彼の隣にはまた彼をよく思っている誰かがいる様ですね」
「えっ!それって好きってこと!?」
「それは分かりません。異性としての好きなのか、それとも友としての好きなのか。そもそも、隣にいるのが女性なのかどうかもここからじゃ分かりませんからね」
「それもそうだね。でも、行かない理由にはならないでしょ?」
「もちろんです!」
2人は意気投合すると、そのまま部屋を出て行った。
「あの2人はもう〜、朱堂とりあえずクラスメイト達はあなたに任せるは。今帝国は内乱状態だから落ち着くまでここを出るのをオススメするわ」
「玲奈はどうする?」
「それはもちろん。あの2人を見てないと、そういうわけで後よろしく」
そう言って、赤城も出ていき部屋の中に残ったのは状況を全く理解できていないクラスメイト達だった。
そして、時は少し遡り
「コロス」
俺は、感情のままに暴れようとした瞬間
パァン!
アリシアによって、右頬を平手打ちされた。
「そうやって、すぐに感情的になるのは悪い癖よ!よく見なさい!みんな、生きてる」
アリシアによって、俺は冷静さを取り戻し改めて周りを見るとフィーリア達の胸が僅かに上下しているのが分かった。
「ご、ごめん。それと、ありがとう」
「いいのよ。これぐらいどおって事ないわ。それよりも、・・サーヤ!あなたは何をしているの!!」
アリシアがサーヤに向かって問いかけるが、反応が全くなかった。
「どうして何も言わないの!答えて!」
「・・・無駄だよ。サーヤはバルトに操られてる」
その時、フィーリアが起き上がりながらそう言った。
「操られてる?」
「・・・うん。気持ち悪い魔力が、サーヤに纏わりついてる。あいつは、サーヤを使ってこっちに攻撃を仕掛けてきた」
「なっ!でも、サーヤさんはそこまで強くないみたいな事言ってなかったか?」
「・・・それは、アリシアが知っていると思う。サーヤはただのメイドなんかじゃない。どうなの?」
「・・・・サーヤと私は本当に血が繋がっているの」
「えっそれって・・・」
「そう、サーヤはこの国の皇族。けど、サーヤの母親は平民だった。父が、唯一愛した平民それがサーヤの母親マーサよ。でも、周りはそれを許さなかった。それでも、父はマーサを近くに置いた。けど、それが良くなかった。マーサは元々病弱だった、だから、サーヤを産んでからすぐに亡くなってしまったわ。そして、残されたサーヤを守るために父は身分を落としてもすぐに目の届く範囲におくために私の専属メイドになった」
「だから、サーヤは弱くない。普段無意識的に抑えているから自分でも気づいていないけど。皇族の血を引いているサーヤは強い。操られて意識がない状態なら尚のことね」
「そんな過去が。サーヤは知っているのか?」
「うっすらと気付いていると思うわ。あの子は賢いから」
「な、るほど。それであんなにも強かったのですね」
「納得じゃな」
倒れていたみんなが起き上がり始めた。
「みんな大丈夫なのか?」
「・・・少し休憩してただけ。こっから」
「そうです!こっからが本番ですよ!」
全員やる気十分だった。
「とりあえず、サーヤをあいつから取り戻すぞ!」
「もちろん!」
「・・・当然」
「分かりました」
「了解です!」
俺達が、戦闘態勢にはいるとサーヤも構えた。
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