クラスメイトとフィーリア達
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城の中に入ると、ここで待っていてと言われ俺一人だけで待つことになりフィーリア達は隣の部屋で待っている事になった。
しばらく経つと、部屋の外からドタドタと足音をたてて走ってくる音が聞こえた。その足音は、俺の部屋の前で止まると勢いよく扉が開いた。
「立花くん!!」
入って来たのは皇だった。久しぶりの再会に、何を話せばいいのか分からずとりあえず挨拶をした。
「よぉ、久しぶり」
「・・・・・・」
皇は固まってしまった。なんの反応もない事に心配になり皇に近づくと顔の前で手を振った。
「お~い、皇~」
再び声を掛けると、今度は目がウルウルしてきてダムが決壊したと思ったら
「立花くーーーーん!!!!」
勢いよく抱き着いてきた。
「うわぁ!!」
俺は何とか踏ん張り倒れる事は防いだ。
「本物だ~幽霊とかじゃない。生きててくれてよがったよ~」
俺は抱き着かれていい匂いがするのと、柔らかさにドギマギしていたがその言葉にハッとなり沢山心配かけたんだなと改めて実感した。胸の中で、泣き続けている皇の頭に手を置き恐る恐るだが撫でた。
撫でていると、後から赤城や朱堂達も部屋に入ってきて俺が泣いている皇の頭を撫でている姿を目撃し男二人はニヤニヤとし、赤城はもらい泣きしたのか一緒に泣いていた。
「感動の再会ですね」
更にその後ろから、今回の立役者であるアリシアとリリアが入って来た。
「よかったですね。リカさん」
それから俺達は、あの後何があったのかを話した。皇達は、国が探さないと決めてからは強くなり自分達で探すために強くなったそうだ。その話をしている時、リリアさんが申し訳なさそうな悲しみを我慢しているような表情だったのに皇が気づき、リリアは最後まで俺を探すよう王様に掛け合ってくれたと補足してくれた。
「その、諦めないでくれてありがとう、リリア」
俺は、リリアの方を向いてお礼を言った。
「いえ、当然の事をしただけです。でも、本当に生きていてくれて良かったです」
リリアは、本当に嬉しそうに笑った。
最後に会った時と雰囲気が少し違い、その笑顔をボケ〜と見てると
「それで、立花くんのパーティーの人達にも挨拶したいんだけど」
俺はついにこの時が来たと思った。俺の今までの事を説明するのにフィーリア達を抜きにして説明するのは難しい。けど、男1人のパーティーなんて知られたらなんて思われるか怖かったが覚悟を決める時が来た。
「あ、あぁ隣の部屋にいるから呼んでくるよ」
「ショウタはここにいなさい。サーヤ呼んできて」
ここでアリシアからの妨害、先に会って下手な事を言わないように言っておこうと思ったのがバレていたらしい。
「分かりました。それでは、少しお待ちください」
サーヤさんが呼びに行ってからすぐに帰ってきた。
「お連れしました。どうぞ」
そして、フィーリアを先頭に入ってきて最後にアリサさんが入って扉は閉められた。
「この人達が、今俺が組んでいるパーティーだ」
皇達の方を見ると、固まっていた。そんな雰囲気を楽しんでいるのかアリシアは声を抑えているが肩が震えているので笑っているのが丸わかりだった。
「立花くん」
硬直から解けた後、皇から底冷えするような声だ名前を呼ばれた。
「はい!」
「そこに正座」
「え?」
「正座!」
俺は、怖くて言われた通りに正座をした。そこから長かった。周りでは、仲良くなったのか話しているのが見えるが俺は未だに皇に正座されられていた。足が痺れ始めもう立てなくなり始めた頃
「まだ、少し言いたい事はあるけど今日はこのくらいで」
ようやく解放されたが、今日はという言葉にまた正座されられるのかと思うと恐怖した。
「まぁまぁ、梨華も落ち着いて。フィーリアさん達の話を聞く限り、たまたまこのメンバーになってるみたいだし。それに、自分達の方から立花くんについて行きたいって言ったみたいだよ」
「えっ?そうなの?集めたわけではなくて?」
「うん、違うみたい」
皇はブリキの人形のようにギギギっと顔を向けると、おちゃらけたように
「ごめんね」
謝ってきた。
「おい!」
「ちょっと頭に血が上って!」
「はぁ〜まぁいいよ。次からは気をつけてくれよ」
大きな心配を掛けていたのは、事実なのですぐに許した。
落ち着くと、朱堂が
「それで、立花達はどうしてここに来たんだ?アリシア様経由ってのは分かるんだが」
「それは、私から説明するわ」
アリシアが、朱堂達に現状の帝国の状況を説明した。
「うそでしょ」
「そんな事になってるなんて」
「これは、他の奴には伝えれないな」
朱堂達は説明を聞いて、顔を青ざめさせていた。
「ショウタのパーティーには、この現状を打開する手助けと私の護衛を依頼しました」
「大丈夫なの?」
皇は心配そうに、俺を見てきた。俺が何が言う前に
「・・・・ショウタは強い。だから、心配はしなくていい」
フィーリアが皇に、そう言ったら
「むっ、そうかもしれないけど、もしもがあるじゃない!」
「・・・もしもなんて、ありえない」
俺の心配をしていたはずなのに、いつの間にか言い合いをしている2人がいた。
「ちょっとフィーリアさん。落ち着いて」
「梨華も落ち着きなさい」
ルシフェルと赤城が、止めに入り漸く収まった。
すると、横に来ていたアリシアが
「これから、大変ね。あなた」
他人事のように言うアリシアに少しイラっとした。俺が、イラッとしたのに気づいていてニヤニヤと笑いながら
「さぁ、今日はもう遅いからまた明日にしましょう」
アリシアがそう言って、今日は解散となった。
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