再会
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「一緒にこの国を壊してくれませんか?」
「えっ?」
アリシアから発せられた言葉に俺達は固まった。当然だろうこの国の王族が壊そうと言ったのだから。
「姫さま。それは余りにも説明を省きすぎです。もう少し詳しく説明しないと」
「ご、ごめんなさい。知らず知らず焦っていたのかも。ショウタもごめんなさいね。ちゃんと説明するわ」
それから、アリシアの説明を聞いて大体の事情が分かった。
今現在この国は内側から最近新しくやってきた男によって支配されつつあるという事。その男は今、宰相という立場にいる。何故か、皇帝もその男を完全に信じている。このままだと近々戦争を近隣の国全てに宣戦布告すららしい。なので、宰相の男を陥れる手伝いをしてほしいのと、信頼できる護衛が欲しいらしい。
「こんな感じよ」
「一つ聞きたいんだが、今来てる勇者達は大丈夫なのか?」
「えぇ、今のところは大丈夫よ。けど、王城に寝泊まりしているから余り時間はないかも」
「マジか・・・」
「ショウタさん」
俺が、勇者の事を聞いて顔を下に向けると
「どうしてあなたが勇者の心配なんてするの?」
「そうだな。アリシアも大きな秘密を話してくれた事だし俺も言っちゃうが。実は・・・俺も異世界から来た勇者の1人なんだ」
「・・・へ?」
「これは・・・」
今度は向こうが固まる番だった。
「それは本当なの?」
「アリシア様。本当です。」
「ただ名前が同じだけかと思っていたけど、ショウタがリカの言っていたショウタだったのね」
「梨華って皇梨華ですか?」
「そうよ。少し話す機会があってね。その時に、聞かれたのよ。立花祥太って言う男の子を見かけたら教えて下さいって」
その言葉を聞いて、胸の奥が熱くなった。嬉しかったのだ、俺が生きていると信じていてくれた事が
「そうですか」
少ししんみりとした空気に、なっているとアリシアが
「決めました!あなた達に依頼します!これは、強制です!」
「えっ!ちょっと、待ってください!依頼ってさっきの話のことか?!」
「そうです!決めました!」
それから、反論する余地なく俺達はアリシアの依頼を受ける事になった。俺達は、宿に戻る事なくアリシア達が乗ってきた馬車に乗せられ城に向かう事になった。
「これから、城の方で寝泊まりしてもらうのでよろしくお願いします。そして、リカ達と会いましょう」
俺は、心の準備ができてないまま皇達と再会する事になった。
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