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勇者ではなく英雄に  作者: fusaberu
始まりのダンジョン
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閑話 リリア・エルドリアの独白

アクセスありがとうございます!


お姫様の思いを書いてました!

私は、リリア・エルドリア。エルドリア王国の第一王女です。突如侵攻してきた魔王軍による攻撃で私たちは大きな打撃をくらい次来たら勝つ事はおろか、退ける事もできないと判断し苦肉の策として禁術とされている勇者召喚を行う事に決まりました。


本来なら反対しなければいけない事なのに、もうこれにしか頼る事ができない状況だと分かっていたので何も言えなかった。


しかし、この勇者召喚、大きな戦力が手に入るという、いい事ばかりではなく当然リスクもある。これは、私達が召喚される人物を指定できないのです。なので、悪人が召喚される可能性もあり、賭けでもあった。


召喚当日、私は立ち会う事をお父様に言った。当然最初は反対されたが、勝手に他の世界から連れてくるのにその国の代表的な人物がいなければ失礼にあたると意見を押し通し最終的に許可も貰った。


そして、緊張感が高まる中勇者召喚は行われた。そもそも、成功するかどうかも五分五分だったが、部屋が目も開けられないほど眩しい光に包まれ、それが収まると部屋の中央に私と歳が離れていなさそうな少年少女達がいた。私は、こちらの世界の都合で勝手に連れてきてしまった事に罪悪感を抱きながらも心のどこかでは成功してホッとしている自分がいた。


私は、説明をする為に勇者様達をお父様のいる所に連れて行った。

お父様が、勇者様達に説明をすると皆さま混乱していましたが一部の方はこうなる事を、望んでいたような反応をする方もいましたが大体の方は帰してくれと言いました。当然の事ですね、誘拐と何ら変わらないのですから挙げ句の果てに帰る手段は今はないという最悪の条件ですし。


そんな中、凄く見た目が整っている方がお父様に質問しました。2人の質疑応答が終わると朱堂結城と名乗った方が勇者様方を説得してくれて何とか協力してくれる事になりました。

私達が説得するよりは同じ境遇の方に説得してもらった方が納得しやすいと思うので本当に助かりました。朱堂様には感謝です。


少し落ち着いたのか勇者様方は雑談を始めました。朱堂様の方を見てみるとずっと気になっていた腕を組んでいる勇者様方の元で話をしていた。付き合っているのかと思っていたら男性の方が腕を振り解いたのを見た感じ女性の方が勝手に腕を組んでいたみたいです。そんな楽しそうに談笑しているとステータスカードが届きました。


その前に、私達の紹介がお父様からされました。私が挨拶をした時、腕を振り解いた勇者様の方から失礼な視線を感じたのでそちらを睨むと勇者様は目を逸らしました!


とても分かりやすい反応を貰いました!いつか、仕返しをしてやろうと思いながら視線を逸らすと彼はもう見てないと思ったのか一息ついていました。


まだ、視界には映ってますよ!


そして、皆さん各自でステータスを確認し始めるとここで問題が起きました。先程の失礼な視線を向けてきた彼のステータスが殆どFだというのです。これには、私もびっくりしました。すると、最初に声を上げた男性の方が彼を馬鹿にし始めました。

これに、私は憤りを感じ注意をしようとしましたが私より先にお父様が注意してくれました。私はその通りだと思いながら彼の方を見ると凄く感謝している思いが伝わってきました。


流石、お父様です!


訓練が始まると、私はお父様に言われた通りサポートをする為に2つに分かれた班の両方を訪れていました。

魔法の班の方は、問題は無かったのですが近接の班の方には彼がいました。名前は立花様と言うらしいです。近くにいた者がそう言っているのが聞こえてきました。


立花様が問題とは言わないのですが、明らかに他の勇者方より弱くそれを立花様自身痛感し酷く辛そうでした。

ステータス結果の時に、馬鹿にしていた勇者様名前は道本様と言うらしいですが、彼には様はいらないですね。訓練の途中道本がまた立花様を馬鹿にしました。本当に許せないです!

馬鹿にされた立花様は、悔しそうにしながらも頑張っていました。


訓練が終わり夕食の時間になると、メイドの名前は確かサリアと言いましたかねそんな彼女が1人分の夕食を持って歩いているのを見かけたので理由を聞いてみると。

どうやら、立花様が部屋で食べたいからとサリアに頼んだみたいでした。何でそんな事を言い出したのが検討がつきます。道本がいるせいでしょう。彼は本当に立花様の邪魔になりますね!おっと、いけない1人の方に固執しすぎてはいけないんでした。


2日目の訓練も立花様は腐る事なく一生懸命頑張っていました。私は、その姿をついつい目で追ってしまっている事に気付きました。はて?なぜでしょう?

自分の心に問いかけてみるが答えは出なかった。


その夜、眠りにつく事ができず城の中を散歩しようと歩いているとグラウンドの方から音が聞こえてきました。私はバレないように中を覗くとそこには、1人で訓練している立花様の姿がありました。私はすぐに、立花様が騎士達に注意されないように使用する許可を与えたと言っておきました。これで、邪魔される事はないでしょう。


あまり、1人に固執しすぎてはいけないけどこのぐらいの手助けなら大丈夫でしょう。


3日目の夜の訓練の時に、何やら地面に手をついてたと思ったら急に動かなくなったので心配になり、駆け寄ろうかと思ったがどうやら意識ははっきりしてるみたいだったので行くのを我慢した。


それから、私は夜には立花様の訓練を見るのが日課になっていた。騎士の中にも、立花様の頑張りを知っているのか最近は士気が上がっていると騎士団長が嬉しそうだった。

最初騎士の中にも、立花様を侮る者がいたが今ではそんな者はおらず勇者様方の中で1番気に入られている存在になっています。


当然です!


そんなある日の訓練の中、立花様は周りを確認してからいきなり何かを叫んだのでどうしたんだろうと思いながらも一生懸命だったので邪魔せずに見守り続けた。


そして、1ヶ月間立花様は休まず昼も夜も訓練を頑張っていました。


今日が終われば明日は、ダンジョンに潜って実戦の経験を積む訓練に移行するそうです。

安全が確実に保障されているわけではないので、今日の夜に立花様がいつものようにいらっしゃったら話しかけてみようと決心した。


そして、その機会はすぐにやってきました。



最後まで読んでいただきありがとうございます!


少しでも興味を持った方、続きが気になった方は


お手数ですが、ブックマークと下の方にある☆で評価をして頂いたら嬉しいです!

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