街中バトル
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城門を抜けると、沢山の人でごった返していた。
「これは、凄いな。みんなはぐれないように」
俺達は、まずギルドに行く前に宿をとることにした。何件か回った後に、やっと空いている宿を見つけ1,2,3,で別れた。部屋割りはフィーリアとルシフェル。ノート、アリサさん、ベヒモスだ。部屋に荷物を置いたら今日はご飯を食べゆっくり休み明日から一応ウォーレンに頼まれた依頼の為に動くことになった。
旅の疲れで、アリサさんやベヒモス以外はすぐに眠った。
そして、次の日の朝俺達はギルドに向かった。中に入ると値踏みするような視線を遠慮なしに向けてきた。中には、フィーリア達の容姿に目を奪われたり、邪な視線を向けてくる奴もいてフィーリアやルシフェル、ノートは嫌な顔をしていたが対照的にアリサさんは平気そうな何喰わぬ顔で歩いていた。ベヒモスも気にしてませんよみたいな顔で歩いていたが、見た目が少女なので誰も見ていなかった。その光景に、少し笑いそうになったが気付かれたら後でめんどくさい事になると我慢していたがアリサさんに言われた事を忘れていた。顔に出やすいと
ふと、下から視線を感じそっちを見るとベヒモスが威圧感を出しながらこっちを見てにこっと笑った。背中に冷や汗が垂れ、ここを出た後どうしようと必死に考えた。
アリサさんは、ため息をついていた。
そんな一幕がありつつアリサさんは、受付嬢に話しかけた。
「すみません。少し聞きたいことがあるんですが」
「はい。なんでしょう」
「ここにローレンの冒険者がいたと思うんですけど、最近は顔を出していますか?」
「すみません。そういった個人情報は他者に言えないんですよ」
「それでしたらギルドマスターにアリサが来たと伝えてくれませんか?」
「すみません。そういうのも」
「そこをお願いします」
アリサさんが、頼み込むと受付嬢はなんとか伝えに行ってくれた。すると、奥からドタバタと音がしたと思うと初老のおじいさんが出てきた。
「ア、アリサ様!来るなら事前に連絡が欲しかったです」
どうやら、このおじいさんもアリサさんの事を知っているみたいだった。
「ここでは、なんですから奥へどうぞ。そちらの方々は?」
「私のパーティーです。なので一緒に行っても?」
「もちろんです!さぁどうぞ!」
そう言われ俺達は奥に入っていった。その後ろでは、ギルドマスターの対応にギルド内が騒がしくなった。
「それで、今回はどういった用件で?」
「ローレンからきた冒険者行方を知りませんか?それを聞きに来たんです」
「私には分かりませんな。けど、少し耳に入れといてほしい情報が」
「その前に、立花君たちに自己紹介してやってくれないか」
「おぉ、すみません。衝撃的な事が起きたので失念しておりましたアリサ様のパーティーの皆さま私はここの帝国のギルドマスターをしているハイドと申します」
「俺は立花って言います。よろしくお願いします」
「おぉ。これは礼儀正しい若者ですな」
冒険者は荒くれ者が多いのか大きくなった孫をみるような目で見てきた。すると、視界の端でアリサさんがニヤッと笑い嫌な予感がした。
「ちなみに、立花君は異世界から来た勇者の一人だぞ」
「・・・は?」
アリサさんからの、一言でハイドさんは固まってしまった。
「えぇぇぇぇぇぇ!!」
部屋の中に、ハイドさんの声が響いた。全員耳を塞ぐレベルでうるさかった。
「そんな大声出すと死ぬぞ?」
「アリサ様がとんでもない事をおっしゃるから!」
事前にアリサさんには、俺が勇者であるということはアリサさんの判断で信用できる人には伝えてもいいと言ってあった。
「本当なんですか?」
ハイドさんは、俺の方を見ながらそう聞くと
「あぁ、本物だ」
ハイドさんが、深呼吸して落ち着くと
「アリサ様がそういうのなら本当なんでしょうな」
「そこは素直に信じるんだな」
「こういう事では嘘は言わないと知っていますから」
「そうか」
ハイドさんとアリサさんの絆を感じていると
「では、なおさら耳に入れておいた方がいい情報が。最近、帝国の上層部がきな臭くなってきています。噂には冒険者を拉致しているとかも聞くので、お探しの冒険者ももしかしたら。まぁあくまで噂なので全てを信じる事は出来ないですが頭の片隅にでも置いといてください」
「分かったわ。情報ありがとう」
俺達は、部屋から出ると女子は女子で街を見て回るという事なので久々の一人行動をすることになった。
「適当にブラブラするかな」
俺は、色々なお店を冷やかしながら時間を過ごしいい時間になったので昼ご飯を買ってどこで食べようか考えながら歩いていると
「なぁ、姉ちゃん。俺達と遊ぼうぜ」
「一緒に楽しい事しようぜ」
ガラの悪そうな冒険者がフードを被った女性に言い寄っているのが見えて、テンプレだな~と思いながらも助けようと近づくが周りの通行人が誰も気にしないのを不思議に思いながらも声をかけようとした時、女性の肩に手を置いた冒険者が宙に舞った。
「へ?」
「私に気安く触らないで」
凛とした声が、聞こえた。仲間を殴られた冒険者は怒り狂った。
「てめぇ!よくもやったな!!」
冒険者は殴りに行くが、女性の方は軽くステップを踏み一瞬で冒険者の懐に潜り込むと顎に綺麗なアッパーを喰らわせた。冒険者は、脳がゆれその場に倒れた。
俺はその光景を、手を伸ばした状態で固まって見ていた。それがいけなかった。目の前フードを被った女性に仲間判定されてしまった。こっちに標的を定めたのを感じ慌てて弁明しようとするが聞く耳を持たなかった。
「ちょっとまって!俺はそいつらの仲間じゃ」
「その伸ばした手が証拠よ!問答無用!」
ステップを踏んだ後、鋭い右ストレートが飛んできたので俺はそれを顔を反らして避けると
「あなた、なかなかやるわね」
そう言いながら、右、左と鋭いパンチが飛んできて偶に蹴りが飛んできて油断すれば一発もらいそうだった。俺は避けながら、弁明するが聞いてくれる事ななく少し女性の態度にイラっときた俺は左に拳が飛んできた時その拳を右手で払い体勢が崩れたところにカウンターの左ストレートを相手の顔の直前で止めた。
拳圧で、女性のフードが外れ中からは綺麗な赤い髪をした美人が驚いた顔をした表情でこっちを見ていた。
この出会いが、帝国に大きな激動を巻き起こすことになるとはこの時は思ってもいなかった。
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