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勇者ではなく英雄に  作者: fusaberu
魔物騒動
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フィーリアとのデート

アクセスありがとうございます!

3日目の最後はフィーリアとのデートだ。待ち合わせの場所に行くと、フィーリアが誰かに話しかけられているのが見えた。まだ、フィーリアまでは遠く何を話しているのか聞こえなかったがチャラそうな冒険者がナンパしているように見えた。助けはいらないかもしれないが、一応助けに行こうとした時、チャラい冒険者がフィーリアの、手を掴んだ。


俺は、マズイと思った瞬間フィーリアの魔力が膨れ上がった。一瞬で駆け寄ろうとしたら、いきなり、冒険者が地面とキスをした。俺は、いきなりの事に踏み込もうとしていた力が、抜けた。倒れた冒険者の後ろから、串焼き屋のおじさんが現れた。


「お前達。この街の恩人に何しようとしている?」


「てめぇ、いきなり何しやがる!」


「その子に、無理矢理迫っていたからないらないかもしれないが助けに入ったまでだ」


「くそっ!生意気な野郎だ。覚悟できているんだろうな」


「お前達の方こそ、覚悟はできているのか?」


おじさんがそう言うのに合わせて、冒険者の肩を掴んだ。


「あっなんだお前っ」


冒険者は、振り返り何か言ってきていたが言い終わる前に掴んでいた肩に力を込めると


「いだだだだ!!」


軽く力をいれただけなのに、冒険者は物凄く痛がった。


「これに懲りたら、もう悪さはしないよな?」


俺は、耳元でそういうと冒険者は首を縦に振ったので離してあげると倒れた仲間を連れて一目散に逃げていった。


「ありがとな、親父さん」


俺は、親父さんの方に向きお礼を言った。


「いいってことよ!それにしてもお前さん、一昨日あんな可愛い子連れていたのに今日は別の子なんだな」


親父さんの言葉は、普通だったら修羅場になるところだが3人とのデートを提案したのはフィーリアなのでそんな事にはならない。


「あの子は、同じパーティーのメンバーなんだよ」


「へ〜てことは全員了承の上でって事か。お前さんもなかなかすみにおけねぇな〜」


親父さんは、ニヤニヤしながら肩を小突いてきた。反論する余地もする気もなかったので親父さんの好きなさせていると


「・・・行くよ」


フィーリアが、服の袖を引いてきてそう言った。


「それじゃあ、フィーリアを待たせてもあれだし。また、串焼き買いに行くからサービスよろしな!」


「あぁ、行ってこい!お前1人だけだったらサービスしないからちゃんと誰かは連れてこいよ!」


俺達は、親父さんと別れるとフィーリアの目的地まで歩いた。着いた場所は、図書館だった。受付に入場料を払うと座る席を決め、お互い本を探しに行った。俺が本を見つけ席に戻るとフィーリアはすでに本を読んでいた。

その姿は、貴族の令嬢のような美しさがあった。その姿に、見惚れていると視線に気付いたのか俺の方を見てニヤッと笑った。どうやら見惚れていたのに気づいたらしい。

俺は、恥ずかしくなり本を持って席に座ると顔を隠して読み始めた。前の方からクスクスと聞こえるが気にしない様にした。


それから、俺は寝てしまっていたのか腕を枕にして寝てしまっていた。起きあがろうとした瞬間頭を誰かに撫でられている感覚がありチラッと見ると横にフィーリアが移動してきて機嫌は良さげに俺の頭を撫でていた。俺は、その心地よさに再び瞼が重くなり意識が夢の中に旅立っていった。


どれくらい経ったのか、分からないがゆすられ名前を呼ばれている事に気づき目を覚ました。


「・・・やっと起きた。もう閉館だから行こ」


どうやら、俺はあれから爆睡してしまったようだった。俺はせっかくのデートだったのに寝てしまったのが申し訳なくて誤った。


「ごめん。フィーリア、俺寝ちゃったみたいで」


「・・・構わない。私は楽しかった」


フィーリアは満足そうな表情をして、笑顔を向けてきた。その笑顔から、本当にそう思っているんだと分かった。


「フィーリア。これ、お詫びってわけじゃなくてお世話になっているからお礼として」


俺は、忘れないようにフィーリアにネックレスを渡した。中に入っていたのは、月の形をしたネックレスだった。

フィーリアは嬉しそうに受け取った。


「・・・ありがとう。んっ付けて」


お礼を言った後に、また渡してきて付けやすい態勢になった。俺は、苦笑しながらもフィーリアの首にネックレスを付けてあげた。


「・・・・大事にする」


ネックレスを、触りながら月のように綺麗な笑顔を見せてくれた。

最後まで読んでいただきありがとうございます!


少しでも興味を持った方、続きが気になった方は


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