ルシフェルとのデート
アクセスありがとうございます!
今日は、ルシフェルとのデートだ。ルシフェルには、以前の特訓した家の所で集合と言われたので時間より早く向かうとすでにルシフェルはきており目を瞑っていた。寝ているのかと思ってゆっくりと近づこうとしたら
「大丈夫ですよ。起きてます」
ルシフェルは目を開けた。
「何してたんだ?」
「瞑想です。ベヒモスさんとの戦いの時、時間制限付きでしたが天魔の力を使う事ができたので。その時に声が聞こえたのでこうして瞑想していればもう一度聴こえるのではと」
「そうなのか?」
「はい」
(そうか、ウリエルが暴走しかけた時助けてくれたのか。それにしても、早く方法を見つけないとな。ルシフェルの成長スピードが早いな、それに関しては嬉しいんだがな)
心の中で、複雑な思いを抱えていると
「さぁ、行きますか」
ルシフェルは、翼を広げそう言った。
「行くってどこに行くんだ?」
俺は、ルシフェルに聞くとルシフェルは上を指差し
「空のデートですよ!」
少し顔を赤くしてルシフェルは、俺の手を掴み空に上がった。
空のデートは、昨日みたいにお店とかはないが普段と違う視点で周りを観れるので楽しかった。鳥になった気分で気持ちよかった。
「どうです?空は?」
「最高だよ!ルシフェル、連れてきてくれてありがとう!」
「いえ、ショウタさんなら行こうと思えば行けたのでそんなお礼を言われる程では」
「思えばだろ?全く思いつかなかったからありがとう」
俺のスキルは浮遊なので、戦闘中は空気を固めそれを蹴って飛行擬きをしているが、日常でそれをわざわざするかってなったらしないのでこの空のデートは楽しいのだ。
「それなら、良かったです」
ルシフェルは、微笑みながらそう言った。
しばらく、空のデートを楽しみお昼になったので見つけた湖の麓におりここでお昼を食べる事になった。
その前に、空のデートがインパクト強すぎて言うのを忘れていたので今いう事にした。
「遅くなったけど、その服ルシフェルに似合っているよ」
「もう、遅いですよ。忘れているんじゃないかと思いました。でも、ありがとございます」
不満そうな声をあげたが、最後には機嫌は治っていた。そんな、ルシフェルの服装は、空を飛ぶという事でパンツスタイルで、大人っぽくてとても似合っていた。
「それじゃあ、食べましょうか」
下にシートを敷くと、ルシフェルはお弁当箱を取り出した。
「まさか、手作りなのか?」
「はい、そうです。もしかして、嫌でした?」
「そんな事、あるわけないだろ!女の子からの手作りなんて初めてだよ!嬉しいに決まってる!」
俺は、一瞬でテンションが上がった。
「それなら、良かったです」
ホッと息をつきながら、弁当を広げていくと中からとても美味しそうなおかずがいっぱいだった。
「足りないといけないと思って、沢山作ってきたんです。いっぱい食べて下さいね」
「それじゃあ!いただきます」
それから、30分後弁当箱の中は空っぽだった。その代わり俺のお腹が大きくなっていた。
「くっ苦しい」
「もう、食べすぎですよ」
ルシフェルは火傷しながら注意した。
「しょうがないだろ、美味しかったんだから。手が止まらなかったよ」
美味しいと褒められて嬉しかったのか苦笑から嬉しそうな表情に変わった。
「少し、休憩してから戻りますか」
「頼む」
だいぶお腹が、凹んだところで街に戻るために再び空のデートに戻った。
帰り道、
「こうして、空を飛んで空を見ていると悩んでいた事とかちっぽけに思えてくるんですよ」
俺の前を飛んでいたルシフェルは、前を向きながら急にそう言った。
「ルシフェル?」
「だから、ショウタさんが私に言えない事があるとしてもそれを無理矢理聞き出そうとは思いません。言ってくれる日を待っていますね」
ルシフェルの言葉を聞き、ハッとなった。ルシフェルは気づいていたんだと、気づいていて尚待っていてくれると。
「あぁ、近いうちに絶対に言えるようにするから」
俺はそう決意して、ルシフェルに言った。ちょうど、いい感じの夕焼けになったのでこのタイミングで渡す事にした。
「ルシフェル、これ。日頃のお礼に」
俺は、ルシフェルに翼型のネックレスを渡した。
「えっ!これって。もらっていいやつなんですか?」
「もちろん、ルシフェルの為に買ったんだら貰ってくれないと逆に困る」
「そうですか、ならありがたくもらいますね。ありがとうございます」
嬉しそうに、ネックレスを手で大事そうに掴むと幸せそうな笑顔を浮かべた。
「喜んでもらえて良かったよ」
「大事にしますね!」
そう言って笑ったルシフェルの姿は、夕焼けの光も重なりとても綺麗だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
少しでも興味を持った方、続きが気になった方は
お手数ですが、ブックマークと下の方にある☆で評価をして頂いたら励みになります!