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朝の事に関しては、ベヒモスがフィーリア達に説明をしてくれたおかげで何とか誤解は解けた。ちなみに、何故ベヒモスがあそこにいたかと言うと、朝俺を起こしに来ると俺が気持ちよさそうに寝ているのを見て眠くなったので俺の上で寝たらしい。何故そこで俺の上で寝ると思ったが、この話を蒸し返したくなかったのでそれは胸の内にしまい込んだ。
ギルドに、たどり着き中に入るとアリサさんに声をかけられてギルドマスターの部屋に連れてかれた。
「昨日は本当に助かった」
開口1番に頭を下げて、ウォーレンはそう言った。
「君達がいなければこの街は魔物のによって滅ぼされていたよ。それで、報告をしてほしいんだが」
俺達は、ギルドに来るまでに話し合い全て伝える事に決めていた。その方が、何かあった際対処がしやすくなるからだ。
そうして、全て説明をした。
「そうか、その横に少女があのベヒモスで裏には魔人がいたと」
ウォーレンは、渋い表情を作った。
「裏に魔人がいたとなると、これはこの街の問題だけではなくなるな〜」
次の瞬間、面倒さいという雰囲気を全力で出しながら机の上でだらけた。いきなりの事に、俺以外の全員が驚いた。
「そんなに、驚かないでくれよ。君達も気づいていると思うが私のこの役職は飾りだよ。実際はアリサ様がここのトップだ」
「もう貴方達に隠す必要はないね。ウォーレンの言う通り私は昔の大きな戦いで魔人と戦った1人。そして、最後の生き残り」
アリサさんは、俺以外の3人にむけてそう悲しげな表情でそう言った。
それから、俺にも話してくれた事をフィーリア達にもアリサさんは話した。話終わると、ノートはアリサさんに飛び付き泣いた。フィーリアやルシフェルも同じ様に辛い過去を持っている為、何となく共感できるのか涙ぐんでいた。
そして、ふとベヒモスが静かだなと思ってそちらを向くとアリサさんの方を厳しい表情で見ていた。俺は、こっそりとベヒモスに近づき何があったのか聞いてみた。
「おい、どうしたんだ?アリサさんをそんなにキツく睨んで」
「あの娘、自体からは何も感じないが、手首のアザ。あれから、嫌なものを感じる」
「あのアザか、そういえばアリサさんがあれについて何か分かったって魔人と出会った後に言っていたな。この場が、落ち着いたら聞いてみよう」
「うむ、それがいい」
厳しい表情をしていた、ベヒモスの表情は元に戻っていた。
場が落ち着くと、俺はアリサさんに聞いてみた。
「アリサさん、そのアザの事について何か分かったって言っていましたけど何が分かったんですか?」
「そうだったね。このアザは、魔人達と何か関係があるものとそして、今後、私の周りで魔人が現れる可能性が上がった事かな。アスモデウスは私自身ではなくこのアザに執着してた気がするから」
「そんなに色々と分かったんですね」
「憶測がほとんどだけどね。それで、決めた事があるの。私はこの街を出るわ」
これには、ウォーレンびっくり。
「どうしてですか!?アリサ様!」
「このままこの街にいたらまた厄介事が起きてしまう。それは、ダメだから」
ウォーレンは何とか引き止めようとしたがアリサさんの意思は固かった。
「この街を出た後はどうするんですか?」
俺は気になった事を質問すると
「何処か人がいないところにでも行ってひっそりと暮らしていくよ」
すると、お世話になっていたノートが猛烈に反対。
「ダメだよ!そんなの認めない!アリサさんを1人になんてさせない!」
「ノート、周りの事も考えて。我儘を言うべきところじゃないでしょ」
アリサさんが、ノートに納得してもらおうとするがノートは頑なに首を縦に振らず話は平行線だった。俺達は、どっちの思いも分かるため見ている事しかできなかった。
そこに、口を挟んだのはウォーレンだった。
「はいはい、ストップ。このままじゃ、永遠に話が進まないから、アリサ様は、周りに迷惑をかけたくないノート君は、アリサ様を1人にしたくない。なら、方法は一つしかないじゃないか」
ウォーレンが次に何を言うのか耳を傾けると、
「ショウタくんのパーティーに入っちゃえばいいんだよ!」
ウォーレンの言葉に、ノートは目を輝かせアリサさんは何を言っているんだこいつはって目を向けた。
「ナイスです!ギルドマスター!ショウタさん、いいですか?」
ノートから一応の確認がきたが、あんな期待された目を向けられては断れない。まぁ、元から断る気なんてさらさらなかったが。
「いいよ」
「ちょっ!何を勝手に決めているんですか!」
「アリサさん。俺達はここからまたどこかの街や国に行きたいと思っています。だけど、恥ずかしいですけど内のパーティーは世間知らずばっかりなのでアリサさんがついてきてくれたら助かります」
俺は、前々から思っていた事をちょうどいいので行ってみた。こことは、別の国に行くにしても何も知らなさすぎて犯罪に巻き込まれては嫌だなと思っていたので、ガイドが欲しかったのだ。その点、アリサさんはしっかりものなので適任だった。
「そ、そんな事言われても」
「なので、良かったらパーティーに、入ってくれませんか?」
最後に誘ってみると
「わ、分かったよ。私の負け、ついて行くよ!」
アリサさんが、折れてくれてパーティーに入ってくれる事になった。
ノートは、アリサさんに飛び付き嬉しそうな笑顔を浮かべていてアリサさんはそんなノートの頭を優しく撫でていた。
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