タッグ
アクセスありがとうございます!
ベヒモスは、ルシフェルに向かって突っ込んだ。覚醒したおかげか先程までは、見えていなかったベヒモスが突っ込んでくる姿をかろうじて見えるようになり対処が少しはやりやすくなった。
正面から突っ込んでくるベヒモスに対し、消滅と爆破の力を持った羽を飛ばし牽制、ベヒモスはそれすら軽く避け勢いを止める事なく突っ込んでくる。羽と同時にルシフェルもベヒモスに向かって突っ込む。
「甘いぞ」
ベヒモスはカウンターで、右腕を振り抜いたが、ルシフェルは飛行と翼を使い左に急激なカーブ。カーブすると同時に、白い羽をそこに置き、爆破させるとブラフを使いベヒモスの横腹を蹴った。
「ふ〜、覚醒してもギリギリですね。いえ、負けていますか」
そこに、
「・・・ルシフェル。1人で戦わない。私もいる、だから頼っていい」
フィーリアが、ルシフェルに声を掛けた。守らなきゃという気持ちが強すぎて1人で戦おうとするルシフェルにフィーリアは仲間がいる、頼っていいと言った。
「?!・・・すみません。1人で戦おうとしていました。力を貸してくれますか?」
「・・・・もちろん!」
ルシフェルが頼ってくれた事に嬉しかったのかフィーリアは笑顔で返事をした。
「・・・いくよ」
「はい!」
フィーリア、ルシフェルコンビが誕生した。
「なかなかいい蹴りを打つ。今のは良かったぞ」
ベヒモスが、蹴られた所をさすりながら歩いてきた。なかなかいい蹴りといいつつ全く効いてなさそうな感じに自信を無くしそうになるが
「・・・大丈夫。このままジワジワとダメージを与えていけば」
「あっ」
「・・・どうした?」
「その今の状態はあと、2分半くらいしか持ちません」
「・・・・・・マジ?」
「はい」
「・・・なら作戦変更。短期決戦で火力でゴリ押すよ」
「分かりました。それと、すみま」
「・・謝らなくていい。それのおかげで勝機が見えたんだから、行くよ」
「はい!」
フィーリアとルシフェルが話し合っている頃、ベヒモスは
「なかなか良い仲間を持っているな」
フィーリア達を見ながらそう呟いた。
フィーリア達が前を向くと、それを待ってたかのように
「もう作戦会議は終わったか?」
ベヒモスが話しかけてきた。
「・・・終わった。次で決着をつける」
「面白い、全力でかかってこい!」
その言葉を、合図に再び戦闘が始まった。
ルシフェルが、羽を飛ばしつつベヒモスに突っ込み、ベヒモスは迎撃しようとした時、
「・・・魔力支配!」
拳に纏っていた魔力が霧散した。
「ぬ!」
これには、ベヒモスを驚き羽を横に飛びかわした。
「・・・ルシフェル!押し込んで!!」
「はい!」
フィーリアは、羽を巧みに使いながらベヒモスと戦った。ベヒモスは羽を今まで自分の魔力で拳をコーティングし迎撃してきたがここにきて、全く魔力が自分の意思ではない誰かによって解除されることなんていままでに無かった為焦っていた。
この気を逃すものかと、ルシフェルは果敢にベヒモスに仕掛けにいった。フィーリアはベヒモスの魔力を支配下に置きつつ、ベヒモスの隙を作るべく魔法を放った。
ベヒモスは目の前に現れた魔法陣に目を取られ、一瞬ルシフェルを見失った。ルシフェルは後ろに回り込み、渾身の一撃を叩き込んだ。魔法陣はブラフだった事に気づき、後ろにルシフェルが回り込んだのに気づいたが、あと一歩対処が追いつかずモロにくらい、膝を地面についた。
「これで、終わりです」
ルシフェルはそう言って、ベヒモスとの戦いが終わった
最後まで読んでいただきありがとうございます!
少しでも興味を持った方、続きが気になった方は
お手数ですが、ブックマークと下の方にある☆で評価をして頂いたら励みになります!