ベヒモス
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三人称視点
太陽が落ち、辺りが完全に暗くなり灯した火の光しかない状態で街を守る冒険者達には緊張が走っていた。暗闇に目が慣れてきた頃1人の冒険者が遠くの方で何かが大きく動くのを見た。
近くの冒険者にも、よく見てもらうと大きな影が動き、その周りにも何か動くのを見た。これは、まずいと思いすぐさま異常を知らせる信号弾を撃った。それを合図に、魔法を使えるもの達がライトの魔法を使いより明るくすると山のようなデカさの魔物が一匹とその周りに群がる大小さまざまな魔物達がいた。
ギルドマスターのウォーレンはすぐに、魔法を使って数を減らすように指示を出した。
「地の王ベヒモス。あんな奴まで現れるなんてついてない」
地の王、その名の通り地上で最強の魔物。王の異名を持つ、最凶の魔物。その圧倒的な重量で全ての物を踏み潰し、硬い鱗でどんな攻撃も弾く、まさに動く城塞。
ウォーレンはたまらず、舌打ちをした。その巨体で遠近感が狂うが実際の距離はまだ離れている、なのにデカく見えるという事はそれだけ大きいという事。文献では過去に2回ほど、現れているそうだがいずれも目の先にいるベヒモスとそのデカさが違う。
あんなのに近づかれてはたまったものではないが、どうすればいいか考えていると
「ウォーレンさん、行ってきますね」
横から立花くんが来て、散歩にでも行く感覚でベヒモスの元に向かおうとしたので慌てて止めた。
「ちょっと待ちたまえ!そんな軽いノリで行くような魔物じゃないぞ!」
「えぇ、聞きましたよ。ベヒモスの事は」
「なら!なおさら慎重にならなければ!」
「今最高戦力の俺達を出さないでいつ出すんです?まぁ、誰に止められようと行くのは変わらないんですけど」
立花くんの目を見て、意思は硬いと分かり何を言っても無駄だと諦めた。
「はぁ〜分かった。せめて君達が通る道くらいは作らせてもらうからな」
「助かります」
立花視点
ウォーレンさんが、周りの魔法使い達に指示を出して一斉に様々な魔法が撃たれベヒモスに続く一本の道ができた、
「今だ!行け!」
ウォーレンさんの言葉を合図に、俺達はベヒモスの元に向かった。
ベヒモスに近づいていくにつれてどんどん大きくなっていった。
ベヒモスの周りには、魔物が一切おらず空間が空いていたので今はそこにいる。魔物は一定の距離からこっちに近づいてこないので潰されないように注意しながらベヒモスを観察した。
「なぁ、3人の中でベヒモスの弱点は知っている奴はいるか?
「・・・・知らない」
「私も分かりません」
「知りません」
「だよな〜、一応種族的には龍らしいから逆鱗を攻撃するのが定番だけど、この巨体から逆鱗を一枚を探すならきついな」
何とかしてやるみたいな雰囲気を出して出てきたはいいものの倒し方がいまいち浮かばなかった。
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