策士
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髪の色が元に戻り、目を開けると瞳の色も戻っていた。
「おかえり、ルシフェル」
「戻りました。危険な事はなかったですか?間の記憶がないので」
「あぁ、何も問題なかったけど、伝える事がある。あの天使から、力を恐れなくてもいいと、その力はルシフェルや周りの誰かを傷つけるものではなくて守るの使えるあと、身体を勝手に使ってごめんなさいって言っていたぞ」
「・・・そんな事が。すぐに払拭できるか分かりませんが、守る力であるとしれただけで一歩前進です。身体の事に関しては怒っているとかはないので大丈夫ともしまた入れ替わって会うことがあれば伝えて下さい」
「了解だ。しっかりと伝えとく」
どうやら、ルシフェルの中で少し認識が変わり一歩進んだからなのかさっきまでの何処か焦っている様な感じは消えていた。
俺はこの時、ルシフェルに伝えていない事があった。それは、ウリエルの事とウリエルが消える事だ。
これは、ウリエルから伝えないでほしいと言われた。
『私の事を伝えるのはまだ辞めてください。後、消えることもルシフェルがそれを知ってしまえば優しすぎるあの子は躊躇ってしまうでしょうから。なので、あなたが、私を助ける方法を見つけるまで秘密にしといて下さい』
そう言われた。俺も、それに共感できてのでルシフェルに伝える事は限定させてもらった。
「それでは、今日は戻りましょうか」
ルシフェルがそう言って空を見ると、いつのまにか太陽が沈みかけており月が見え始めていた。
「そうだな、戻るか」
家に戻ると、フィーリアとノートはまだ帰ってきていなかった。しばらくすると、ボロボロになったノートを背負ったフィーリアが帰ってきた。
俺達は、慌てて近くによった。
「・・・・大丈夫。気絶しているだけ。服はボロボロだけど、傷はない」
いやいや、どんな事をしたらこんなにボロボロになって気絶するんだ!と思いながらもフィーリアの言う通り傷は見た感じなさそうなのでとりあえずベッドまで運ぶ事にした。
夜、ノートにどんな事をしたのか聞いてみたら
「・・・・ただひたすら、魔法の撃ち合いをしていただけ」
「撃ち合いって、大丈夫なのか?」
「・・・大丈夫。そんな、高い威力の魔法は最初からは使わない。この特訓の目的は器を大きくする事と制御を学ぶ事。器を大きくするには、魔力を使い続けて空っぽ寸前までいかなきゃ器は大きくならない。それと、同時に制御も覚えるには撃ち合いが1番」
「それだと、フィーリアの方が先に魔力尽きないか?」
「・・・今はまだ大丈夫。私がロスなく撃てている魔法をノートはだいぶロスが多く魔法を使っている。だから、ノートの方が先に尽き掛ける」
「なるほどね。で、どうなんだ?なんとかなりそうなのか?」
「・・・うん。このままこの特訓を続けていけば。けど、ノートに魔法使いは無理そう」
「ん?なんでだ?魔力は問題ないんだろ?」
「・・・・魔力は確かに問題ない。けど、魔法の適性が全くない。今撃ち合いをしている魔法で限界」
「マジか、それじゃああったとしても有効的に使う事はできないのか」
「・・・・いや、そんなこともない。幸いスキルに身体強化と魔武があったからそれに全て変換すればとんでもない事になる。とんでもない身体能力とすごい切れ味の剣とかができる」
フィーリアから、有効的な使い方を聞き俺は素直に凄いことになるなと思った。
「将来的には、うちのパーティーに入ってほしいな。前線をはれるし後ろに下がればフィーリア達の護衛にもなる」
「そうですね。今のところちゃんとしたタンクはいませんでしたから。いいと思います。いい子ですし」
「・・・いいと思う」
2人からも、賛成の意見を貰ったのでタイミングを見て話してみようと思った。
話に区切りがつくと
「・・・ルシフェル、焦りが消えたね。よかった」
フィーリアが唐突にそう言った。
「バレていましたか」
「・・・当たり前。ルシフェルは分かりやすい。もっと頼ってくれてもいいんだよ」
「はい、ありがとうございます!」
2人の和やかな雰囲気に笑顔になっていると、フィーリアの雰囲気が変わった
「・・・・でも、1人で危険な事をした事については怒る」
「・・・えっ!」
そうして、ルシフェルはフィーリアの部屋に連れて行かれた。
その後、説教の終わったフィーリアになんで知っていたのか聞いてみたところ
「・・・見ていたから。けど、焦っていていま注意したら更に焦って何かすると思ってショウタに任せた」
どうやら全てフィーリアの手の平上で転がされていたようだ。
今回の事で、フィーリアが策士である事と、仲間の事をよく見ている事がよく分かった。
次の日の朝、帰ってきていたアリサさんに呼ばれリビングに行くと険しい顔をしたアリサさんがいた。
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