解決策とEXスキル
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話終わった後、ここで毎日魔力の制御の練習をしていると聞いた。普段はアリサさんから貰った指輪をつけて魔力の放出を抑えているらしい。そうして抑えていないと周りに被害が出てしまうほど、強力で純粋な魔力が溢れ出るらしい。
ここで、魔力の事について説明するとこの世界では魔力は全ての生き物必ず持っているもので少なからず生命維持をするのにも関わっている。なので少なくなりすぎてもいけないが逆に多すぎてもいけない。分かりやすい例えだとお腹いっぱいの状態で無理やり食わせられるだから、木や草なんかは勝手に魔力を吸っているので普段の空気中の魔力だけだったら問題ないがノートの多すぎる魔力による供給過多で吸いすぎてしまい枯れてしまうのだ。
それから、俺たちは家に戻った。
「話を聞いてくれてありがとう」
「いや、俺の方こそ話してくれてありがとう。なにか、手伝ってほしい事があったら気軽に声をかけてくれていいからな。男の俺に言えない事だったらフィーリアやルシフェルに相談するといい。あいつらもお前と仲良くなりたいと思っているから」
「・・・うん。ありがとう、おやすみ」
「あぁ、おやすみ」
ノートは、自分の部屋に戻っていき、俺も自分の部屋に戻り寝ようとしたがすぐに眠りにつくことができなかった。
ノートに聞けなかったことがずっと頭から離れなかったのだ。
”二人を恨んではいないのかと”
ノートが優しすぎる性格なのは分かった。そんなノートに聞くのが怖かったのだ、ノートの口から語られるのが嫌だった。だから、聞けなかった。
俺はこの日しっかりと聞いていればと後悔することになる。
ノートが村を出た時から止まっていた狂った歯車は静かにゆっくりと動き出していた
次の日、ノートはフィーリアやルシフェルと楽しそうに話している光景を見て昨日の事が良い方向に働いて良かったなと思った。
「おはよう、みんな」
「・・・おはよう」
「おはようございます」
「おはよう」
三人に挨拶をして、一人いないことに気付いた。
「あれ?アリサさんは?」
「なにやら、ギルドマスターに呼ばれたとかでギルドに向かいましたよ」
「そうなのか、だったら今日の特訓はお休みか?」
「いえ、各自で自主練をしろと言っていました」
自主練と聞いて、昨日思いついた事をやるチャンスだと思いまずノートに聞こうとすると
「・・・・ショウタはズルい」
いきなりフィーリアに、ジト目を向けられた。
「え?何が?」
身に覚えがないので困惑して聞き返すと
「・・・ノートの秘密を先に聞いた」
「あ~その事か。ノート話してもよかったのか?」
「はい。仲良くするのに隠し事はいけないと思って」
「・・・いい子!」
フィーリアは、一瞬でジト目を向けるのをやめるとノートに抱き着き頭を撫でていた。美少女同士の戯れは見ていて目の保養になる。
ノートの見た目は、薄い水色の髪を肩で切りそろえており瞳は青と金色のオッドアイ。ノートには言えないがめちゃくちゃかっこいいと思っている。スタイルに関しては身長は150くらいで少し小さい、胸の方も小さいが15歳なのでまだ成長すると思う。身長の方も。
このまま、見ていてもいいのだがサボるとアリサさんが怖いので初めに提案しようとした事を聞いてみた。
「今日の自主練、少しやってみたい事があるんだが協力してくれないか?」
「・・・いいけど、何をするの?」
「ノートの魔力の事だ。フィーリアやルシフェルからみたら何かいいアイデアが浮かぶかもしれないだろ。俺は、そっちのほうでは役に立たなさそうだから万が一の時のための要員だ」
「確かに、なにか分かるかもしれませんね」
「・・・ナイスアイデア。頑張る」
ルシフェルとフィーリアがやる気を出したところで俺たちは昨日いった森の場所に向かった。
昨日の場所に着くと早速ノートに指輪をとってもらった。抑えられていた魔力が解放された。
「・・なるほど」
「これは、凄いですね。説明で聞くのと実際に感じるとでは全く違います」
二人とも想像以上だったのか少し冷や汗をかいていた。
「すみません。私では力になれそうにもありません」
ルシフェルはすぐにギブアップした。何とかしてあげたいのに何もできない歯がゆさから悔しそうな表情を浮かべていた。
「フィーリアさんに、お任せするしかないですね」
一方フィーリアは、ノートの事をじっと見て何かを探っているように見えた。
5分くらい経った頃、フィーリアの額から汗が流れ落ちたタイミングで息を吐いた。
「・・・ふ~」
「どうだ?」
俺はどうなのかすぐに聞きたくていち早く聞くと
「・・・・多分何とかなる。要は器がまだ小さくて入りきらない魔力が溢れ出てる感じ。普通だったら器が壊れて無事ではすまないはずなのにおかしい。けど、これなら何とかなる。要は器をデカくして制御できればいいだけだから」
ノートがおかしいと言われ少し落ち込んだがその後の言葉に希望を見出し、目を輝かせた。
「そんなに、簡単な事なのか?」
俺はフィーリアに聞いてみると
「・・・生半可な覚悟じゃダメ。本気じゃないと意味がない。どうする?」
「やります!!」
ノートは即答だった。少しでも可能性があるのならそれに賭けたいのだろう。
「・・・その言葉、忘れないでね」
「はい」
フィーリアのいつになく真剣な声と表情にノートも真剣な表情をして返事をした。
「・・・ここからは、ショウタとルシフェルは邪魔になるから二人で自主練してて。ルシフェルはショウタに手伝ってもらうといい」
そう言って、ノートと二人で話し始めてしまった。
「何か手伝う事があるなら手伝うぞ」
俺はルシフェルにそう言うと、おずおずとしながらもお願いしてきた。
「それじゃあ、手伝ってくれますか?」
「もちろんだ!」
俺たちは、今の場所から離れいつもルシフェルが使っている場所に移動することになった。
歩くこと数分ルシフェルが止まった。
「ここか?」
「はい」
「それで、何を手伝えばいい?確かルシフェルはもう一つの力を使いこなせるようにって言われていたよな」
「そうです。けど初日から何も成果が出なくて。怖かったですけど一度使ってみようとも思ったんですけど使うことができなかったんです」
「そうか。それと、ルシフェル。次からは危険だと思ったら一声かけてな、心配になるだろ」
「あっごめんなさい。次からはちゃんと言いますね」
俺は、ルシフェルが一人で危険な事をやっていたのを知り少し怒った。
「うん。フィーリアも怒ると思うけどちゃんと言うんだぞ。さて、客観的に見て何か感じる事があるかもしれないからもう一度使おうとしてみてくれないか?」
「そうですね、ちゃんとフィーリアさんにも謝ろうと思います。そうですね、それではお願いします」
「天魔の力!!」
ルシフェルはEXスキルを使った
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