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勇者ではなく英雄に  作者: fusaberu
魔物騒動
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森での語らい

アクセスありがとうございます!


遅れてすみません!

とりあえず特訓はとても厳しかったと言っておこう。


倒れるまで模擬戦をし、倒れたら少し休憩してからまた模擬戦の繰り返しだった。アリサさんは、俺が扱えるステータスの少し上ぐらいで戦ってくれており俺が少しだけ慣れてきたなと思ったらすぐにあげられまた追いつかなくてはいけないイタチごっこになっていた。


まぁ、そのおかげで身体の使い方は見て身体に直接叩き込まれたので前よりかはマシなったと思う。


フィーリアは、とりあえずアリサさんから貰った本を木陰で読んでいた。


時折休憩中にチラッと見ると、気持ちよさそうに寝ている事もあったので少し羨ましかった。


ルシフェルの方はというと、ずっと目を瞑り座っていた。もしかして寝ているんじゃないかと疑ったが時折大きな物音に耳がピクっと動いていたので起きてだはずだ。


それぞれの、訓練が終わり今は酷使した身体を癒すべくお風呂に入っている。まぁ、酷使したのは俺だけだが。


そんな事より!ここの家にはなんと!お風呂が付いていたんです!もう最高の気分です。このお風呂に毎回入れるなら特訓も頑張れます!


あと一つ、特訓中に気になる事が木の影からこっちをチラッと見るノートと呼ばれていた少女がこっちを見ていた事だ。


彼女がどうしてここにいて、会った時な逃げたのかは未だに分からないがいずれ分かるとサリアさんが言っていたので今は気にしない事にした。気にしている余裕がないだけだが。


ご飯を食べてから、すぐに眠りにつき1日が終わった。


それから、特訓の日々が続いた。


これといって何か話す事がないので、ここでちょうどいいので前に見たルシフェルのステータスを振り返ろう。


---------------------------

ルシフェル 17歳


悪魔と天使の子


体力 A


魔力 S


力 A


素早さ A


器用 B


幸運 C


スキル 

飛行 白翼の翼 黒翼の翼

EXスキル

天魔の力(現在使用不可)


---------------------------

こんな感じだった。今のところ俺達3人の中でステータスは1番バランスが良くて強い。なので、飛び級制度の戦いで例えEXスキルが使えなくてもルシフェルが負けたのは驚いたのだ。


そして、今日も特訓が終わりいつものようにお風呂に入ってご飯を食べ寝ようとしたが今日は少し違った。ふと、窓の外を見ると森の中に入っていくノートの姿が見えこんな時間に何処に行くんだろうと気になり後を追ってみることにした。


好奇心半分心配半分の気持ちだった。そうして、たどり着いた場所はそこだけ木がなく土が剥き出しになっている場所だった。なんて事はない場所だが、夜の森という雰囲気でなんとなく不気味だった。中心にはノートが立っており何をするんだろうと思って見ていると、ノートが手から何かを取った瞬間


「ぐっ!」


何かされたわけじゃない。ただ単にノートから放出されている魔力の重圧を感じただけだった。


「誰っ?!」


俺の呻き声を聞き、ノートが警戒をしてしまったので俺は素直に茂みから出て行く事にした。重い身体を動かして。


「すまん。君が何処かに行くのを見かけたから、気になってついてきてしまった」


俺はすぐに謝り、どうしてここにいるのか正直に語った。


「君か…あっしまった!」


俺だった事に安心すると同時に手に何かをはめると先程までの異常な魔力の放出が消えた。


「消えた」


「ごめんね、誰もいないと思って油断してた」


俺が、呟くとノートは申し訳なさそうな表情をして謝ってきた。


「いやいや、謝らなくていいって。俺が勝手についてきたのが悪いんだから」


「でも・・・」


ノートと最初の時以来会っていなかったが、彼女が優しすぎる事がすぐに分かった。俺の自業自得のはずなのに今もなおノートは申し訳なさそうな表情でいる。


「本当に悪くないんだが、そうだな〜じゃあお詫びにさっきの事を教えてくれないか?」


俺は、ノートの気持ちが軽くする為にあえてお詫びと言った。


「そんな事でいいなら。特に秘密にしているわけではないので。きっと説明しても理解ができないと思うので私のステータスを見せますね」


そう言ってノートはステータスを見せてきた。


---------------------------

ノート  15歳


不運な子


体力 C


魔力 SSS


力 D


素早さ D


器用 D


幸運 F


スキル 

身体強化 魔武

EXスキル

魔力炉


---------------------------

ステータスを見て、俺は目を疑った。基本的なステータスは平凡なのに対して幸運はFととことん悪く、逆に魔力はSSS。見た事も聞いた事もなかった。


「これって…」


「やっぱりおかしいですよね。SSSなんて見た事も聞いた事もないですもん。これは、EXスキルの魔力炉が影響していて、その効果は常に魔力を生成し続けるんです。体力を少し持っていって。それでも、微々たるものなのでノーリスクと言っても過言ではないです」


俺は、スキルの効果を聞いて当然デメリットがあるんだろうなと思っていたが破格の条件だった。


「それは、なんというか…凄いな」


「そうですよね、気持ち悪いで…へっ?」


ノートが言いかけて固まった。


「…今なんて?」


「ん?いや、凄いなって」


「うそ…気持ち悪くないんですか?」


「逆に何故、気持ち悪いのか知りたいんだが」


ノートのよく分からない質問に、思った事を伝えると


「…うぇぇぇぇん!!!」


ノートの目から涙が、ポロポロと溢れてきて大きな声で泣いてしまった。


「えっ?なんで?!どうして泣いた?!」


いきなりの事に驚き、ワタワタして夜の森に1人の女の子が泣き、そこで慌てふためく俺がいるというカオスな現場ができあがった。


最後まで読んでいただきありがとうございます!


少しでも興味を持った方、続きが気になった方は


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