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勇者ではなく英雄に  作者: fusaberu
魔物騒動
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もう1人との出会いと特訓開始

アクセスありがとうございます!



「それじゃあ、手続きと説明をするから戻ろうか」


アリサさんはそう言うと、入ってきた入り口の方に向かって行った。


受付の所に戻ると、冒険者のルールとランクの事について教えてくれた。


まず、基本的に冒険者同士の殺し合いはダメ。さっきの様な決闘みたいな形ならいいらしい。ダメな事はこれぐらいらしく拍子抜けしていると、あまりルールで縛ると冒険者が減ると言われ少し納得した。


あと、緊急招集がかけられた時は遠くに依頼で行っていたり怪我とかしていなければ絶対に参加しなくてはいけない。不正をして参加しなかった場合ペナルティーとしてランクの降格だったり1番悪くて冒険者資格が剥奪されるみたいだ。


まぁ、ルールは破る気はないので全然心配はしていない。


次にランクの説明で、ランクは7つあって下からF、E、D、C、B 、A 、Sとある。FとEは、誰でもなれる。Dから魔物の討伐とかがあるので本番はここからだ。で、順当に上がっていくと最高ランクのSがある。Sになるには、3人のギルドマスターの推薦が必要で尚且つ貴族の推薦も必要らしいので凄くなれる人は限られてくる。今は、5人いるらしい。いずれ、あってみたいな思った。


ランクに関しては、このぐらいで明日から早速特訓を開始するみたいだ。


「では、明日10時くらいにギルドに来てください。もう1人のいる場所まで案内しますので」


「分かりました。明日はよろしくお願いします」


宿のお金に関しては、アリサさんに相談したら出世払いで返してくれればいいと言って貸してくれたのでしっかりと返そうと思った。俺達はギルドを出てオススメの宿に行き無事に到着したのは良かったのだが部屋割りで初めて揉めることになった。


「いやいや、ここは1人部屋と2人部屋で分かれるべきだ!」


「・・・・お金は借りた物。少しでも節約すべきだから部屋は一つで十分」


「年頃の男女が同じ部屋で寝るのはダメだろ!ルシフェルもそう思うだろ?」


フィーリアと話をしていては拉致があかないと判断しルシフェルに意見を求めると


「わ、私も部屋は一つでいいと思います!」


ここで、まさかの裏切り。顔を赤くして言葉に詰まりながらもフィーリアの案に賛成した。


「・・・・ルシフェルは最初からこっちの仲間。これで、2対1。大人しく諦めるといい」


フィーリアのドヤ顔に少しイラッとしながらもルシフェルを仲間にされてフィーリアの言う通り2対1の状況を考え、俺の方が折れることにした。これ以上、騒げば宿にも迷惑がかかってしまうし、最悪追い出されてしまう。


「分かった。フィーリアの案でいこう。すみません。部屋を、一つで」


散々騒いだ為、周りの注目を集めておりこんな可愛い美少女達と同じ部屋で寝ることになった俺に対して殺気の篭った視線を向けてきた。俺は、無視をして渡された鍵の部屋に向かった。


これで、休めると思っていると今度は誰がベッドを使うか問題が起こった。部屋に1人用のベッドが二つしかなく俺が2人で使えと言ったらそれはダメだと反対。また、押せよ引けよの言い合いが始まり結局、一つのベットを俺が使い、もう一つをフィーリアとルシフェルで使うことなった。


余計な体力を使った俺達は、すぐに眠りについた。



次の日、約束の時間通りにギルドに向かうと扉の横でアリサさんが待っていた。


「おはようございます。時間通り来て、素晴らしいですね。冒険者はすぐに時間を破るので見習ってほしいものです。さて、無駄話もなんですしさっさと行きますか」


朝の挨拶をし、アリサさんの後ろについて行った。


街から出て、森の中に入りしばらく歩くと一つの木造の家が見えてきた。


「あそこです。もう1人の子も、もう起きてると思うので大丈夫でしょう」


アリサさんが、家の中に入ると


「おかえりなさい!師匠!」


アリサさんに、いきなり抱きついた。盗賊かと思ったが、あれだけ強いアリサさんが何も抵抗しなかったのを見てすぐに警戒を解いた。


「いい判断です。・・・・そして、ノート貴方はその飛びついてくるのをやめなさいといつも言っているでしょう」


「えぇ〜、だって久しぶりなんだもん。あれ?お客さん?」


アリサさんに、ノートと呼ばれた少女は俺達の事に気づいた。すると、


「わっ私!部屋に行ってるね!」


勢いよくアリサさんから離れ何処かに行ってしまった。何か、してしまったのかと思いアリサさんに聞いてみた。


「あの何かしてしまった感じですか?」


「いえ、貴方達は何もしてないですよ。あれは、彼女の問題です。今は気にしないで下さい。いずれ、分かります」


そう言うアリサさんの、表情は悔しげでどこか悲しそうだったが次見た時にはどこにもそんな表情はなかった。


「さて、少し休憩してから特訓を開始しようか」


今は触れない方がいいと判断して特訓開始まで少し休憩する事にした。



休憩が終わり、いよいよ今より強くなる為の特訓が始まろうとしていた。


「厳しくいくから、覚悟する様に。まず、ルシフェルさん。あなたは半分の力しか使っていないね?どうしてそうしているのか分からないけどもう半分の力を使いこなせる様になるのがあなたの特訓ね。せめて、とっかかりでも掴めないとこの先この2人の足を引っ張る事になるから頑張りなさい」


「?!・・・はい!」


「次にフィーリアさん。護身術は一応身に付けてるみたいだから魔法の方ね。フィーリアさんの方は簡単よ。とにかく魔法の知識を増やしなさい。それが、あなたの力になる」


「・・・・分かった」


「で、最後に立花くんだけど。私と倒れるまで模擬戦ね。貴方の場合、ステータスの使い方がとにかく下手。だから、沢山戦闘をこなす事で慣れてもらうわ」


「分かりました」


それぞれの欠点や弱点を、アリサさんに改めて言われそれを克服するための、特訓が始まった。




最後まで読んでいただきありがとうございます!


少しでも興味を持った方、続きが気になった方は


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