昔の大戦
新しい章の始まりです!
「そっちに行ったぞ!!!」
「フンっ!」
一人の剣を持った男が、前で戦っていると横から抜けた魔物が魔法の準備をしていた一人のエルフに襲いかかろうとして大盾構えた男が目の前に入り守った。
「ありがとう!]
「気にするな!お前は魔法を撃つことに集中するんだ!」
「そうです!負った傷は私が治します!」
遂に魔法の準備が、終わり発動した。
「炎神の焔!!!」
擬似太陽が現れ、敵をその灼熱の炎が襲いかかった。準備に時間がかかった分強力な魔法でさっきまでいた大半の敵が消滅した。
「はぁはぁはぁ」
「よくやった!・・・後はお前だけだな」
「雑魚を大量に仕留めただけで粋がるな。それに、お前たち全員満身創痍じゃないか」
「この程度の、傷なんてことはない!」
そこから最後の戦いが始まった。熾烈な戦いで一人一人と仲間が殺されていき戦いに決着がついた。
相打ちという形で
「がふっ・・どうだ・・これが人間の底・・力だ」
「・・・だが、一人を除いてお前の仲間は全員死んだぞ?」
「うる・・せぇ・・あいつらの事をお前が語るな。これで、最後だ」
「限界突破!!!
敵を突き刺した剣から光がほとばしり、力の奔流が二人を包み込み爆発した。
ドゴッォォォォォォン!!!!!
爆心地の、中心にはボロボロになった剣を握りしめた男が転がっており敵の姿は見当たらなかった。
エルフの魔法使いが駆け寄った。
「私を一人に残して死なないで!!」
泣きながらそう言うと
「・・・あれしか・・方法が・・なかった。もう・・戦わなくて・・いいんだ。・・・平和に・・生きろ」
「みんながいないのに、私だけ生きていくなんて嫌だよ!」
「・・・これからの世界・・を見ていって・・くれ。そして・・・それ・・を・・・むこう・・で聞かせて・・・くれ」
そう言って、男は目を閉じ仲間の元に旅立っていった。
「あぁぁっぁぁぁぁぁ」
泣いて泣いて涙が枯れるまで泣いた。
完全に倒したと思っていたのに、敵の方が一枚上手だった。
『やっといったか。この女の身体を依り代にするか』
思念体となり生き残っていた敵は、泣いているエルフの女に呪いをかけその日がくるまで眠りについた。
「くっ!」
急に頭が痛くなり、疲れているのに泣きすぎたのかなと思い仲間の墓を作ったらその場所を離れる事にした。
手にうっすらとあざができているのに気づくことはなく。
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