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勇者ではなく英雄に  作者: fusaberu
始まりのダンジョン
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閑話 ある日いきなり

アクセスありがとうございます!


遅れてすみません!

とある城の中庭で


「お父様!お母様!見てください!私が作ったんですよ!」


そう言って手に持っている花の冠を見せた。


「おぉ〜すごいな!フィーは!」


「よく出来てるわ!」


和やかな光景に周りの使用人達も笑顔になり温かくフィーと呼ばれた小さな女の子を見守っていた。


そんな幸せな日々が、この先もずっと続いていくのだと思っていた。


しかし、唐突にその日々は壊れた。


自分の部屋で、ぐっすりと眠っているといきなり扉が開かれた。


「フィー様!起きてください!」


いつも起こしにくるメイドの様子がおかしい事に気づくが、まだ6歳、すぐに対応する事なんて無理だった。


メイドもそう思ってか、詳しくは説明せずすぐに動きやすい格好に着替えさせ抱き上げると最も安全な場所に向かって走った。


走っている中


「ねぇ、スーはなんでそんなに焦ってるの?」


「フィー様は、心配しなくても大丈夫ですよ。いつも様に温かい笑顔を浮かべてください」


「分かった!」


メイドのスーがたどり着き、部屋に入ると


「フィー様を無事に連れてきました!」


「でかしたぞ!スー!」


部屋の中には、お父様とお母様がいた。


「あなた、本当にその方法しかないの?」


「フィーを守るには、あそこしかない」


「でも・・・」


お母様は、お父様と話をしている途中で泣き出してしまいそれを、お父様が宥めていた。


「お母様、どうしたの?」


なんで泣いているのか、分からなかったがお母様が心配で近寄った。


「あぁ!フィー!大丈夫よ、あなただけは必ず守るから!」


お母様が、抱きついてきてまた泣き始めてしまった。


「リーリャ、そろそろ」


「はい、あなた。フィー、いつになるか分からないけどまた会えるから元気でね」


お母様の、抱擁が解かれ離れるともう泣いておらず笑っていた。今思うと、無理矢理笑っていたのだと思う。


「さぁ、行こうか。フィー」


お父様に手を引かれ、用意されていた魔法陣にのると何処かに飛んだ。


光に包まれて、目を開けると目の前には大きな城が目の前にあった。 


「ここ何処ですか?お父様」


「新しく住む場所だよ。フィー、私との約束だ。この城の中から絶対に出てはいけないよ。守れるかい?」


「うん!守らるよ!」


「そうか・・ここでなら不自由しないから」


お父様は、そう言って手を離し離れていった。


「待って!お父様!何処にいくの!?」


「ごめん、ごめんよ。フィーきっといつか迎えにくるから」


涙を流しながら、お父様は魔法陣の上にのってここから出ていってしまった。


私は、1人になり涙が枯れるまで泣いた。いくら泣いたところで何も状況は変わらないし、身体は正直でお腹が空いたのかく〜となり、何かないか城に入った。


お腹を満たしたら、また悲しくなり泣いた、泣き疲れたのかいつの間にか寝てしまっていた。


夢ならば良かったが、目が覚めても寝る前に自分がいた場所だと分かりまた泣いた。


泣きながらなぜお父様がここに置いていったのか考えたが、考えたところで分かるはずもなく気分を紛らわす為にひたすら魔法の練習をした。


子供ながら、魔法を上手く使えればもしかしたらお父様やお母様が迎えに来てくれるかもと思いひたすら練習した。


それから一年が経ち、少しは使えるようになったがまだ迎えに来ない。もっと練習が必要だ。


5年 まだ


8年 まだ


10年 来た!


城に誰かが入ってきてのが分かり、そこに向かうと同じ歳ぐらいの男の子がいた。


最後まで読んでいただきありがとうございます!


少しでも興味を持った方、続きが気になった方は


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