未来の為に
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「『道化は死んだか、まぁ相応しい死にざまよな』」
むかつく奴だったが、けど同じ同郷の中だった。全くの赤の他人にけなされるのはむかついた。
「黙れ、言っとくが。次はお前だぞ」
「『・・ふ、ふははは!!次は我と申すか!神である我に対して!そのボロボロな体で何ができると言うのかね?』」
「俺は一人じゃない・・・仲間がいる。全員で勝つさ」
俺の後ろにこれまでの道中で、仲間になったみんなが並んだ
「『ふん、どれだけ数が集まろうと我の前では無力。が、先の戦いをみて体がうずうずしておる』」
「『かかってこい!雑兵共!!神の力の前に、絶望しろ!!』」
「元から、そのつもりだ。いくぞ!みんな!!」
俺の掛け声に、みんな元気な返事をした
神と神を討たんとする者たちの戦いが始まった。この戦いを見ていた兵士はこう語ったという。まるで、おとぎ話のようだったと
フィーリアとガイの魔法と同時に、俺、ノート、ルシフェル、ベヒモス、アリシア、ナタが接近戦を挑んだ。
禍津日神は、魔法を避けることなくその場に立ちすくみ動かなかった
「『当てる気のない、魔法に我が反応するとでも・・・あまり、神をなめるなよ』」
禍津日神は、そう言うと俺以外のみんなを殴り飛ばした
「ぐっ」
「『いい反応だ。だが、まだ足りないな!』」
俺は蹴り飛ばされ、地面に激突した
「『大方、この身体を傷つけないようにとか考えているのだろう・・甘いな。どんな砂糖菓子より甘い。そんな考えじゃ・・・・すぐに死ぬぞ』」
禍津日神は、後衛組であるフィーリア達の所に向かった
「いいかい、フィー。我々魔王は、空中にある魔力を使って魔法を行使できる。魔法とは、自由だ。だから、こういう事もできる」
「魔王魔法:幻想領域」
ガイが、魔法を発動した瞬間周りの魔力が連鎖的に共鳴していき一個の空間を形成した。
「・・・・お父様、これは」
「まず、格上と戦うならフィールドは自分の有利な場所にしなければならない」
「『これは、ちょこざいな。叩き潰してやる!!』」
「重力倍増:グラビティ・ダブル」
「『ぬおっ!!』」
まっすぐに、こっちに向かってきていた禍津日神は突然体が何かに引っ張られたかのように下に押さえつけられた
「この、空間ではロスを一切することなく魔法を行使できる。その代わり、時間制限付きだ。けど、先代は無かったと聞いている。フィー、お前ならそれができると信じている」
ガイの、重いような期待が背中にのしかかった。けど、フィーリアはそれを苦とは思わなかった。嬉しかったのだ。父から期待されて
「・・・もちろん、任せてほしい。根源の扉を開け」
フィーリアは、覚醒魔王となって今まで以上に深く潜っていった。
「じゃあ、私は時間稼ぎをしてくる。フィーの事は君たちに任せたよ」
ガイは、フィーリアの近くにいた勇者組、リリア、バーハ、ミミ、ハルの小隊が守りを固めた
「ほんと、私たちの娘はいい子たちに恵まれたね。リーリャ」
「そうね、この子たちの明るい未来を守るためにも踏ん張らないとね」
どがぁぁぁん!!
「『この程度で、我を止められると思うなよ!』」
禍津日神は、自力で脱出するとガイたちに向かって突っ込んできた。
「さて、最初から全力で行くわよ。”神無神威”」
リーリャの姿が、変わり
「フィーには、魔法の神髄を感じてもらおうかな」
「私が深淵を覗き 深淵もまたこちらを覗いている 深淵魔法:神卸し」
ガイの姿も、リーリャと色は違うが似たような姿になった。
リーリャは白く、ガイは黒く
「『!!!神モドキと罰当たりが!!』」
禍津日神は、二人の力を感じ怒鳴ると更にスピードを上げた
二人の背中を見ていたリリアたちは、もしかしたらこのまま勝ててしまうのでは思った
「氷瀑」
ガイが、禍津日神の前に氷の爆発を起こし目くらましをするとその間にリーリャが詰め攻撃を仕掛けるが悉く受け止められた
それからも、何度か攻撃を仕掛けるが全て対応され決定打を与える事は出来なったが、当初の予定通り時間稼ぎは出来ているので二人に焦りは無かった。
「はぁ、流石に疲れてきたね。リーリャ後どのくらいもちそう?」
「もって、あと数分ね。身体が怠けてるわ。この戦いが終わったらまた、鍛えなおさなきゃね。息子や娘が増えそうだし」
「ふふ、そうだね。けど、ほどほどにね」
「『くるか』」
禍津日神は、ガイとリーリャの雰囲気が先ほどまでとは変わり張り詰めたのを感じ、大技がくると察した
「渦なす生命の色 神の扉開き 神の頂に到らん! 深淵魔法:アルテマ!」
「大気が震え 我が力に恐れよ 神の力をこの拳に 絶拳」
ガイの魔法、そしてリーリャの拳が禍津日神に迫った
「『本当の神の力を見せてやろう。”虚空回廊”』」
禍津日神の、魔法が発動した瞬間ガイの魔法とリーリャの攻撃が止まり二人の姿が元に戻りその場に倒れた
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