灰
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「・・・・ショウタ?」
祥太が、光から出てきた時一瞬だけ、姿がいつもと違ったような気がしたが瞬きをしたら知っている祥太がそこにいたので気のせいだと思い、今は生きていてくれた事を喜ぶことにした
「ん?何だ?」
「・・・今度こそ、死んだと思った」
「俺がそう簡単に、死ぬわけないだろ」
俺が、フィーリアと会話していると
「そうだ!!確かに俺はお前を喰ったはずだ!なのに、どうして生きている!!」
更にやせ細り、顔や全身がしわくちゃになったアツシが空気になっている事に怒り、怒鳴ってきた
「そんなの、お前に喰われたのが作戦の内だったからだよ」
「なっ!」
「あのまま、戦っていても俺が勝つことは厳しかった。だから、わざと隙を作りお前に喰われ中にある力の源を奪おうと決めたんだ」
「けど!喰われたら最後、生きていけるはずが!喰われた瞬間から俺の一部に・・!?」
「お前も気づいていたんだろ?すぐに力が増さなかったの」
「何をした!!」
「簡単な事だ。身代わりをしてくれたんだよ。ベルゼブブが」
俺が、簡単に説明すると
「そんな、バカな事があってたまるか!!かはっ」
アツシは、叫んだ瞬間口から血を吐いた
「これは・・・」
「人間の身体に許容範囲以上の力を注ぎこんだんだ。無理の代償がくるのは当たり前だろ。お前は後数分で死ぬ」
「ふざけるな!!助けるんじゃなかったのか!!」
「お前の魂はもう擦り切れて残っていない。その状態から、救うなんて神でもなきゃできないよ」
「神・・神・・!!禍津日神!!俺を助けろ!!」
神と聞いて、アツシは後ろで傍観を決め込んでいた禍津日神に助けを求めた。まぁ、その態度は助けてもらう立場の態度ではなかったが
「『確かに、我なら助けられるが、そんな醜態をさらしてまで、まだ生きようとするか。その根性だけは褒めてやろう』」
「!!!」
「『けど、使えない奴はいらん。そのまま死んでいけ』」
禍津日神は冷たくあしらうと、アツシがいくら何を言っても聞く耳を持たなかった。
「くそっくそっくそっ!!」
アツシは、暴言を吐きながら俺の方に詰め寄ってこようとしたが、一歩目を踏み出した時点でアツシの足は灰となり砕けた
「なっ!!」
そこで、本当に死期が近いと悟ったのか命語彙をしてきた
「嫌だ!!死にたくない!助けてくれ!!」
「なぁ、一つ聞きたいんだが・・」
「はぁ?」
俺は、一旦無視してアツシに質問した
「俺を罠に突き飛ばした後、お前は何を思った?やって後悔したか?それとも、喜んだか?嘘を吐くなよ」
「はっ!!そんなの決まってるだろ!!嬉しかったさ!!目障りなお前がいなくなってな!!!あの後、最高な気分だったよ!!」
「・・・・」
俺は目を瞑り、アツシの言葉を聞いていた。それを聞いていた、他のみんなはアツシに鋭い視線を送った。俺は許可を出せばすぐにでもアツシを殺しにかかるぐらいには怒っていたが俺が何もしていないのでみんな我慢していた
「・・・そうか、それがお前の本音か。やっぱり、俺が思っていた奴で良かったよ」
「おい!嘘はつかなかったぞ!早く助け」
アツシは、言い切る前に体中にひび割れが広がり最後まで言い終えることなく砂の山の様に崩れた。その場には、アツシだった灰が広がっていたがそれも、風に吹きとばされた
「お前らしい最後だったよ・・・アツシ」
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