つかの間の平和
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「はいはい、感傷に浸るのは後にして少しだけ今の現状を把握しようか」
リーリャさんが、手を叩きみんなの注目を集めてそう言った。
「まずは、自己紹介からかな。私はリーリャ・アレクシアそこにいるフィーのお母さんだよ。で」
「私が、ガイ・アレクシア。お父さんで、現魔王をやってる」
ガイの発言に、誰も驚かない事にガイが驚いていた。
「もっと、リアクションがあると思っていたんだけど。以外とないもんだね」
「確かに、事前に聞いていなかったら驚いていたと思います」
皇が、代表してガイに話した。
「事前に聞いていたのかい?」
「はい、フィーリアから。聞いていました」
「じゃあ、フィーが魔族だという事は」
「ここに、いるみんなが知ってます。そこで寝ている立花くんも」
「そうか。知ったうえで、仲良くしてくれているんだね」
「「・・仲良くなんてない(です)」
「えっ?」
ガイの言葉に、フィーリアと皇が同時に反応した。
「・・・お父様、この女。私のショウタに色目を使うの仲良くできるわけない」
「なっ!誰があなたのものよ!まだ、決まっていないでしょ!」
「・・・・・・そうだね」
「ちょっと、今の長い間は何!?いつもより、長かったよ!!」
「・・・知らないという事は幸せ」
「くー!!その上から目線やめなさいよ!!」
いつの間にか、フィーリアと皇のいつもの喧嘩が始まっていた。その、光景を見てガイは
「いつもこうなのかい?」
「そうですよ。大体一緒にいれば喧嘩をよくしてますね」
「君は止めないのかい?」
「止めませんよ。だって・・」
ガイの質問に答えた赤城は、二人の方を見て優し気な目をした
「ねっ」
「そうだね、君の言う通りだったよ。あれは、一種のコミュニケーションなんだね。そういえば、君の名前は?」
「私は、赤城 怜奈です」
それから、フィーリアと皇のキャットファイトは放っておいて自己紹介が進み、終わると
「なんだか、凄いメンバーだね。普通じゃありえないよ」
「そうじゃの。普通ならありえない。それを可能にしているのは全てショウタのおかげよ」
「彼は一体何なんですか?これだけの、多種多様な人に好かれている彼は」
「ふふ、ショウタが聞いたらこう答えるじゃろうな。ただ、運がいいだけですよ、と」
「へぇ、それはなかなか運がいいですね」
「じゃろ」
「ベヒモスさん。あなたも、その一人なんですね」
「そうじゃ、あの者には何か惹きつけられる魅力がある。お主たちも絶対気に入るだろうよ」
「そうですね、彼が起きたら話をしてみたいと思います」
話に一区切りついたと、判断したのかリーリャさんが
「さて、ここでずっと立ち話していても疲れるし、まだ、やる事があるからあなた達の上の人の元に向かいましょうか。色々と今後の事について話をしないといけないからね」
「そうですね。行きましょう」
ルシフェルが、リーリャさんの意見に賛成しフレン達の所にガイたちを案内し始めた。キャットファイトしている二人を置いて、他のみんなもそれに続いた。
いつの間にか、周りに誰もない事に気付く
「あれ!!?みんなは?」
「・・・リカのせいで、置いてかれた」
「私のせいじゃないでしょ!それよりも、追いつかないと!」
「・・・お先」
「あッちょっと待ちなさい!!」
二人は、慌ててみんなの所に向かった
つかの間の平和を、全員が感じつつずっとこの時間が続けばいいのにとみんなが思っていた
しかし、それを許さないかのように刻一刻と脅威は近づいてきていた
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